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ダンロップフェニックストーナメント 2019
韓国の張棟圭(ジャンドンキュ)が6連続バーディで単独首位
インスタートの初日は序盤から、バウンスバックを3連発。
左から、右林と渡り歩いた12番でボギーを先行させたが、すぐ13番で、5メートルを入れ返した。
17番で、左に曲げてまたボギーも次の18番で、右手前のバンカーショットをカップイン。イーグルを奪い返した。
1番のボギーも、また2番で帳消すと、4番から快進撃だ。
最後の9番で、6メートルの下りフックを沈めた時は、勘違いしており、「終わった時、僕は5連続だった、と。4番で、2メートルを沈めた分を忘れていた」。
14年のクリス・ストラウドに並ぶ6連続バーディは、本人も気づかぬ大会最多タイ記録。6番ではピン左から、15メートルの超ロングパットも決まった。
後半のアウト7つのバーディは、こちらもまた94年のコスタンチノ・ロッカと、15年の藤本佳則に並ぶ大会タイ記録で一気に単独首位に立った。
父親について行った練習場で、そこのコーチに素質を見込まれゴルフを始めた。中学時代は南アフリカで、3年間のゴルフ留学。腕と語学を磨いた。
帰国後、18歳でプロ入り。
11年から日本ツアーに参戦したが、16年から2年間の兵役に就いた。
復帰初年の昨年は終盤まで、シード権の保持に苦しんだが、この大会で4位に入って確定。
イーグルでの逆転を狙って入った最終日の最終ホールでボギーに終わってVチャンスは逃したがゲンの良い試合。
「飛ぶ選手が、有利と言われるコースですが、フェアウェイは狭い。僕は飛ばないけど、ドライバーがまっすぐ行くから」。
兵役に就く前より各段に、日本語が上手くなった。
入隊した陸軍の寄宿舎では、携帯電話の持ち込みも禁止。
テレビを見る時間も規制され、「チャンネルのリモコンも、上官に管理されているんです」。
規律の厳しい生活で、培われたのは忍耐。
「夜は比較的、時間もあったので、日本語のテキストを持ち込み勉強しました」。
逞しくなって戻った日本で欲しいのは優勝。
14年のミズノオープンで初Vを飾ったが、「軍隊での2年を合わせると、もう4年も勝っていない。勝ちたい」と好発進に、さっそくチャンスをにらんだ。