今年シード１年目の金は、２００６年に日本アマ連覇の実力者。母国・韓国と合わせて30を超えるアマタイトルを持つなど、あまりの強さとそのポーカーフェイスから、「鬼」の異名を持つ22歳が、大洗でもその腕をいかんなく発揮している。

スタートの10番で、残り258ヤードの第２打を５メートルにつけてイーグルを奪うと、そのあともティショットでスプーンと５番ウッドを多用する危なげないゴルフ。

この難コースでフェアウェーを外したのはたった２ホールで、ボギーは深いラフからのアプローチをホームランした５番だけと、わずか１個にとどめてトップに立った。

２００６年にデビューするなり、翌年の韓国ツアーで３勝をあげて賞金王に輝いたが、プロ転向前にプロの試合ですでに２勝をあげているから、特に驚くべきことでもない。

「そろそろ日本で優勝？　もちろん、自分でもそう願ってますよ」とさらりと言ったが、実現はもはや時間の問題だろう。

• 金 庚泰