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中日クラウンズ 2013

松村道央が「名古屋を制す」

強い風の中でも「落ち着いてやれた」。今季は徐々に上り調子で、体も心も充実してきた。乾いた強風にさらされたグリーンは、時間を追うごとに硬く速く締まって、特にフォローの風には「ボールが止まらず。選手みんな、ヒーヒー言ってる」。

それでも、確実にパーオンを重ねた松村は、1オーバーで踏みとどまって、「難しい中で耐えることに価値がある」。
大量アンダーのコースで勝つのもそれはそれで、おつなものだが、和合の近くの三好もまた、難攻不落のコースでツアー初優勝をあげたときのあの経験が、忘れられない。

「みんながスコアを落としていく中で、踏みとどまれば、上に上がれる」。
その醍醐味を、味わったのはやはり、愛知県で行われている2010年のコカ・コーラ東海クラシックだ。

当時に思いをはせながら、この日は1オーバーで早々にホールアウトして、リーダーボードをにらんでいた。
「17、18番は強烈なアゲンストの風に、みんなが耐えられるかどうか」。
そう話して練習場に向かった際には、アンダーパーの選手は確かに6人ほどいたのに結局、ついには近藤一人だけという惨状は、松村の思うつぼ。

結局、首位と2打差の好スタートに成功して「三好と、ここ和合でも勝てれば、名古屋を制する」との野望も出てきた。

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