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世界ゴルフ選手権・HSBCチャンピオンズ最終日
世界ランキングでのトップ50入りが「今の最大の目標」と言い続けている43歳にとっては、とりわけ充実の最終日となった。
この日は3番で、奥から10ヤードのアプローチが直接カップイン。世界舞台でのイーグル獲りにも勢い付いて「今週は良い選手とも回れたし、いい1週間になりました」。
あとは、翌週発表のランキングがどうなるか。「どのくらい上がるのか。気になるし、期待している」。
ひそかに胸を躍らせて、さっそく今週迎える帰国第1戦は、地元・静岡での三井住友VISA太平洋マスターズ。
「出来れば日本であともう1勝したい」と、現在賞金ランキングで1位を走るベテランが、ますますやる気だ。
そのほか、中国の梁津萬 (リャンウェンチョン)が通算9アンダーの24位タイにつけた。
韓国のI・J・ジャンとともに34位タイにつけた高山忠洋は、前日の3日目に一緒に回ったブラント・スネデカーの1日12アンダーに刺激を受けて、「もっともっとレベルを上げていかないと……!」。
中国の呉阿順(ゴアジュン)は通算4アンダーの36位タイ。
豪州のブレンダン・ジョーンズとインドのジーブ・ミルカ・シンは46位タイで大会を終えた。
先週、優勝のハン・リーは54位タイ。
韓国の金亨成(キムヒョンソン)が56位タイ。
久保谷健一と武藤俊憲は、69位タイにつけた。
久保谷は2日目に最下位まで落ちたが、ここまでどうにか持ち直して「この2日間は、日本の残り試合につながる」と、少し前向き。
「いや、残り試合で頑張らないと、今年やってきた意味もない。そういう意味でも今週はここに来て良かった」と、日本ツアーはいよいよ終盤戦に向けて気合いを入れ直すにも、十分の4日間だった。
武藤も「こういう大会に出ると、自分が日頃甘えていることが、よく分かる。ここで得た課題を宿題として持ち帰り、もっと大きなもの、広いものを見てやっていかないといけない」と、気を引き締め直した。
それに、2週後には連覇がかかる、ダンロップフェニックス。「また勝てばこの大会に出られる。なんとかもう一度、戻ってきたい」と、力を込めた。
池田勇太は72位タイに終わった。
なお、小林正則は3日目のスタート前に、左肩と首痛のため棄権をした。