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東建ホームメイトカップ 2013
ジャパンゴルフツアー選手会総会を開催(4月16日)
これに際して選手会長の池田勇太は選手たちにむけて、事前に一通の通知文を発送していた。
総会のあと、これもまた必ず行われてきたツアー選手ミーティング。これまでは、選手会独自の会議と位置づけ開催してきたが、池田は選手会も、日本ゴルフツアー機構(JGTO)も「一丸となって、今年のジャパンゴルフツアーを盛り上げていこう、という一体感を持つことが必要であると認識し、JGTOと選手会との共催ミーティングとして実施させて頂くことになりました」。
そう記した用紙を選手全員に配布して、参加を募った。
また、会議の間の一時的なコースの使用を禁止したのは、出来るだけ多くの選手にミーティングに参加してもらいたかったから。
「俺たち若い選手が少ない人数だけで決めてしまったことを、後から先輩たちにいわれても困るし、あとで自分の居場所をなくすのも嫌だったので」と、正直な胸の内を明かした池田は、これにより100人近い選手が、ミーティングに出席してくれたと言い、「良い意見交換が出来た」と、喜んだ。
議題の中には、出場資格やシード権の見直しなど繊細な内容もあり、「ときには対立もありましたが、お互いの意見を出し合い、気持ちを聞けたのは良かった」と、池田は前向きだ。
「今回、選手のみなさんからお聞きした内容を、また理事会でまとめて、次の総会でみなさんにご報告出来れば」といまツアーに山積する課題にも、持ち前の行動力と実行力でぶつかっていく。
前日の15日の月曜日に、名古屋市内で開催した「ジャパンゴルフツアー開幕戦PRイベント」に引き続いて、17日水曜日のプロアマ戦は、スタート前に「鏡開き」も控えており、この日の総会後はさっそくその打ち合わせにも、余念がない選手会長。
鏡開きでは、昨年の賞金王の藤田寛之からも参加の承諾を取り付け、感謝した。
「マスターズから帰ったばかりで、疲れているところを快諾してくださった。本当にありがたい」。
本戦では予選ラウンドで、その藤田と松山英樹との組み合わせには、先輩と後輩を気遣った。
藤田は2月に肋骨を疲労骨折。「本調子ではないと思うが、昨年の賞金王として、元気な姿を見せていただければ」。
また今月2日にプロ転向を発表した東北福祉大のかわいい後輩。松山は、これがデビュー戦。
池田の願いは石川遼の二の舞にはならなければよい、ということ。
「彼のところに取材が殺到することが予想されるがその中で、選手会長としてスムーズな大会運営に気を配りながらも、自分もいち選手として勝負がしたい。藤田さんと、松山選手と3人でひとつのチームになって、この開幕戦を盛り上げていければ」。
これも、これまでに何度も言っていることだが、選手会長は“本業”にも手を抜かない。