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キヤノンオープン 2011

キヤノンオープンは大混戦で最終日へ

いよいよ最終日を前にして、キヤノンオープンは首位に4人が並ぶ大混戦になった。「っていうか、俺が混戦模様にしちゃったね」と、苦笑したのは小山内護だ。

16番までは、「完璧だったのにね」と自画自賛したとおり、ショットは飛んで曲がらず、パットもバツグンの距離感で、ボギーを打つ気配すらなかった。一時は4打差の独走態勢を築きながら「最後はぐだぐだ」。
急転したのは3打差で迎えた17番だった。

左林の傾斜に打ち込んだ第2打は、少しでも前に行かせようと欲張った。ラフからラフを渡り歩いて3打目も乗らず、アプローチを今度はオーバー。奧カラーからのパットは3つもかかってトリプルボギーの悪夢は、まだ覚めない。

最終18番は、右にOBを打った石川を、再び突き放すどころか「俺も3パットしちゃったね」。石川と、揃ってダブルボギーの幕切れに、「緊張しちゃったのかなあ・・・」と、苦笑いのままつぶやいた。
「これが最終日なら、こんな風にはならなかった」と、振り返った。

「最終日に3打差なら、17番はボギーで良いと思えた」。最終日を前に3つのリードを保とうとして、無理な賭けに出た。それが裏目に出た。

ホールアウトするなり「最後、最悪だな」と吐き捨てながら、やっぱり笑顔は絶やさない。
「でも、今日は最後だけだから」と不屈の41歳は、すぐに前を向いた。
「明日じゃなくて良かった。悪い膿(うみ)は最後の2ホールで全部出た。リセットしてまた明日から!」。仕切り直して、改めて自身5度目の頂点を目指す。

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