記事

藤田寛之が出発前のご奉公

賞金王が、いよいよアメリカに向けて発つ。20日に開幕する世界ゴルフ選手権「アクセンチュアマッチプレー」で藤田が今季の初戦を迎える。そのあとは、マスターズが終わるまで戻らない。米ツアー3戦を挟んで現地で調整を重ねて、自身2度目のオーガスタに挑む。

渡米直前に、お世話になった方々への恩返しだ。
東京有明の東京ビッグサイトで行われていた「ジャパンゴルフフェア2013」は、17日日曜日の最終日に会場を訪れ、まずはトレーニングや練習器具を幅広く展開する「タバタ」のブースでトークショーに参加。

身長168センチと、スポーツ選手としてはけっして恵まれた体格とは言えない藤田にとって、飛距離アップは永遠の課題。弟弟子の宮本勝昌はツアーきっての飛ばし屋で、「宮本がいつも言うのは“考えなくても俺はなぜか飛ぶ”と」。藤田には、それが羨ましくて仕方ない。

「僕ら飛ばない人間は、体を鍛えたり、道具を変えたり。もちろん鍛えるといっても、どこをどうすれば飛ばせるか。そう甘いものではなく、相当きついトレーニングをやらないと、僕のような選手は飛距離が伸ばせないんです」。

それだから「タバタ」との練習器具の共同開発こそ、今の藤田を作り上げたといってもよく同社新商品のセールストークにも、熱が入るというものだった。

そのあともCS放送の収録や、宮本とともに師匠の芹澤信雄のトークショーに飛び入り参加をしたり、出発前のご奉公にいそしんだ。
来月にはいよいよマスターズを迎え、謙遜か「全然自信がない」と、つい弱気をもらした藤田。
オーガスタは「僕には距離が長すぎて・・・」と口では言ったが、それでも不屈の43歳は虎視眈々と攻略の策を練っているはずだ。
  • 忙しい合間を縫って、JGTOブースでマスターズのポスターにサインをしてくれた藤田。彼の地に向けて、いざ出発

関連記事