記事

大和高田市立浮孔小学校でスナッグゴルフ実技講習を実施(1月25日)

11名のプロによる豪華な実技講習会が実現
奈良県の大和高田市立浮孔(うきあな)小学校で、スナッグゴルフ実技講習会が開催され、3年生66名が寒さを弾き飛ばす元気で、初めて体験するゴルフを楽しんだ。

この実技講習会は、近畿地区に在住するプロゴルファーたちで組織される、「ホープツアー」という会が行ったもので、「僕たちに何か出来ることはないか」と企画され、会に所属するプロが参加し、何と11名ものプロが指導にあたるという豪華な実技講習会となった。

さすがは関西、と思わせるオープニングに、スタートから講習会は盛り上がった。

プロが一人ずつ名前と、どこからやって来たかを自己紹介し、後半の4人が「大阪から来ました」と挨拶すると、子どもたちからはすかさず「またや」、「やっぱり」と合の手が入る。
用具の説明のあとにフルショットを披露した井上忠久も、豪快な空ぶりで子どもたちを笑わせて応酬。とても楽しくにぎやかに進められた。

基本練習の、パット、チップショット、ピッチショット、フルショットの基本練習の締めくくりに行われた、藤田先生と小泉洋人とのゲーム対戦では、完全アウェームードの中で小泉がティショットをした後、続いて打った藤田先生の1打目が、見事にフラッグにくっつき、子どもたちは藤田先生のもとに駆け寄り、もみくちゃにされるという劇的なエンディングで終了した。

小学校での実技講習会を企画した、「ホープツアー」は、試合が減少しつつある危機感から、まずは自分たち自身が襟を正すことで、アマチュアゴルフファーの見本となり、沢山の方々の理解と協力を得ることにより、プロゴルファーとしての社会的価値を向上し、その結果、試合の増加につながれば、という狙いがある。

ホープツアーでは昨年から、アマプロ大会の開催だけでなく、東日本大震災の支援金や、難病で苦しむ子どもたちに手をさしのべる基金への寄付などをスタートし、もうひとつの社会貢献として、子どもたちにゴルフの楽しさを伝えるべく、この日の実技講習が実現した。

実技講習会を終えて、子どもたちを楽しませようとしたプロたちが、口を揃えて言ったのは、「楽しませてもらった。元気をもらった。」という言葉だ。

昨年、賞金ランキング58位で、初めてシード権を獲得してフル参戦となる小泉洋人は、「不安半分、楽しみ半分で小学校にやってきたが、子どもたちも楽しんでくれたし、僕も楽しかった。いろんなプロが小学校を訪問して『元気をもらった』とコメントしていた意味がわかった。僕は子どもたちから勇気ももらった。」と話し、井上忠久も、「初めて小学校で子どもたちと触れ合い、自分自身が楽しめたし、子どもたちと遊べたことにより元気をもらえた。」と感想を話した。

ホープツアーの会長を務める大前和也も、「クラブをにぎって打つということが、子どもたちは簡単にできて、それを伝えることができた。楽しんでいる子どもたちを見て、今後も積極的に取り組んでいきたいし、もっともっといろんな子どもたちに伝えていきたい。」と次なる目標も定まったようだ。

ホープツアーの取りまとめを担当し、自身もプロゴルファーとして事務局代表を務める大西充(株式会社タイキゴルフ)も、「子どもたちは、打てば響く、という反応の良さだった。経済をまわすため自分たちの利益のために動く社会だが、子どもたちの楽しむ姿を見て、大切なことを感じたし考えさせられた。次回もすぐにでもやりたい気持ち。講習会を企画して大成功だった。」と話した。

  • 井上忠久プロによるデモショット
  • 小泉洋人は親切に指導
  • 大前和也も丁寧に指導
  • 劇的なホールインワンで児童からの祝福を受ける藤田先生

関連記事