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関西オープンゴルフ選手権競技 2011

河井博大は「第二の故郷」でV2を

今年の会場の小野ゴルフ倶楽部は河井にとって、ゴルフ人生のスタート地点である。今は師匠の田中秀道との縁で愛知県のコースにいるが、それ以前の所属コースがここ。プロ転向してすぐ翌年の97年から3年間を過ごした。

離れた今も、正月の三が日は必ずここに来て、コース管理や従業員のみなさんとプチ・コンペの開催を恒例行事にしている。

地元・兵庫県は「第二の故郷」でもある。それだけに、今年5月の日本プロで、プロ16年目のツアー初優勝を飾った時は泣けた。

会場は、ここからほど近い小野東洋ゴルフ倶楽部での栄冠にも、喜びはひとしおだった。今週こそ、その再現を期待する周囲の声に「やめてください」と、笑いながら首を振る。
「いらんプレッシャー、かけんで下さい」と、笑いながらうつむく。「おそらく、ここにいる誰よりも一番、このコースを回っている」と、本人も“ホームコース”の自覚があるだけに、その重圧はなおさらだ。

「知っているからといって、成績が良いとも限りませんし」。
まして、真夏の深いラフが生い茂るトーナメント仕様のセッティングは、通常営業から一変して「景色が違う」と、まるでよそ行きの顔をしている。
「日本オープン並み」と河井も悲鳴を上げる難条件に、いつも以上に大きなことは、とても言えそうにない。

また7月の全英オープンは、初めてのメジャーで強風下のラウンドに、スイングをすっかり壊して帰ってきた。先週まで2週間のオープンウィーク直前の北海道2連戦は、その影響で2試合連続の予選落ちを喫している。

このオフの懸命の調整も、「まだ不安のほうが大きいですが、ここでのプレーは安心感がある。プレッシャーも、良い方向に持っていければ」。あいかわらず控えめながら、健闘を誓った。

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