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ダンロップフェニックストーナメント 2008

鈴木亨「そろそろ存在感を示したい」

すでに先週の三井住友VISA太平洋マスターズあたりから、ゴルフの調子は上向きだった。しかし結果は予選落ち。

「気合いが入りすぎました」と頭をかいた。
というのも先週は、発奮材料がてんこもりだったのだ。

11月15日の土曜日は、妻・京子さんとの15回目の結婚記念日。
しかも人気アイドル歌手として活躍する長女・愛理ちゃんのテレビコマーシャルの初放映の日と重なった。

「お祝いは何がいいかと聞いたらみんな“優勝がいい”と…」。
家族に背中を押されたことで、逆に「テンションが上がりすぎて失敗」。

余分なアドレナリンが出たせいだろうか。
予選2日間は、ことごとくグリーンをオーバーして奥から寄せきれなかったという。

だから有名な宅配ピザ店のマスコットをつとめた娘の初CMは、はからずも家族みんなで見ることができた。
夫には不本意ながら(?)結婚記念日も、家族揃って祝うことができた。

複雑な心境の先週末。改めて気を入れ直した。
「そろそろ存在感を示したい」。
今季40代のチャンピオンは、5月の三菱ダイヤモンドカップのプラヤド・マークセン(タイ)一人だけ。
「日本人選手だけならまだ誰もいないから」。
今年42歳。
「でもまだまだ体は若いですから! 今週こそ俺の週にしたい」と力をこめつつ2位タイの好スタートに、そっと自身をたしなめる。
「今週こそしっかりマネージメントをして、静かにコースを攻め抜きたいな」。
ツアー通算7勝のベテランだ。同じ轍は決して踏まない。

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