今大会主催の公益社団法人日本プロゴルフ協会の倉本昌弘会長が、開幕前から「飛ばし屋有利のセッティングにはしない」と言っているのに、勇気づけられた一人。
「僕らにも、チャンスがあると思ってやっていたら、この位置にいられた」と、ボギーなしの68で、じわりと上位に顔を見せた。

土壇場に強い男として有名だ。
２０１１年に続いて昨年も、シード権争いの選手たちにとっては“最終戦”にあたるカシオワールドオープンで、“圏外”から一発逆転のシード入りを果たしたラッキー男。
大躍進のランク39位につけたのはいいが、もうそろそろシーズン終盤に薄氷の思いをするのは、終わりにしたい。

今年は練習仲間の大躍進に、勇気づけられている。開幕戦から２試合連続で２位に入った山下和宏。「今年も一緒にキャンプを張ったときから、アプローチに悩んでいたようですが、僕からしたら、何を悩んでいるの、と。山下さんは今年、きっといつか勝つ、と思っている」と、羨望のまなざしを送っているばかりじゃない。
「僕も、もちろんそれを目標に」。プロ日本一を決める大舞台で、飛躍のチャンス到来だ。

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