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ザック・ジョンソンがメジャー2勝目(全英オープン)

長く厳しい戦いが続いた今年の全英オープン。5年ぶりの聖地、セントアンドリュースで繰り広げられた死闘は、27年ぶりに最終ラウンドが月曜日に持ち越されたばかりか、勝者を決める争いは三つどもえのプレーオフに突入した。

1番、2番と17番、18番のストローク戦を制して2007年のマスターズに続く、メジャー2勝目をあげたのはザック・ジョンソン。3打差の6位タイから出た最終ラウンドは、正規の最終18番で9メートルものバーディトライをねじ込みクラブハウスリーダーで、そのあと5組の後続のプレーを待った。

メジャー3連勝がかかっていたジョーダン・スピースも、最後まで望みをつないだ。8番パー3でダブルボギーを打ちながら、懸命に挽回をはかった。16番で長いバーディトライを沈めて一度は追いつき、渾身のガッツポーズも、難関の17番で、2.5メートルを逃して痛恨のボギーを叩いた。
生き残りをかけた最後の18番も、パーに終わって脱落した大本命の代わりに、名乗りを上げた南アフリカのルイ・ウェストヘーゼンと、豪州のマーク・リーシュマンの2人も、プレーオフ最初の2ホールで5メートル、7メートルと立て続けにチャンスを射止めたジョンソンの前に倒れた。

8年前にグリーンジャケットを着た男がゴルフの聖地で、クラレットジャグにキス。
「ここまで長い道のりだった」。
1日遅れの最終日にしみじみと喜びをかみしめた。

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