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富士ホームサービス チャレンジカップ 2015

プロ初優勝にも一喜一憂しない大堀裕次郎

プロ初優勝の大堀裕次郎
あまり多くを語らない物静かなこの男が、ついにプロ初優勝を成し遂げた。

アマチュア時代に獲得したタイトル「日本アマ」の方が緊張したと振り返るも「その時の経験が今回の優勝争いで崩れることなく攻めのゴルフを貫けた要因になっている」と話したとおり、最終日は圧巻の3イーグルの他に6バーディー、4ボギーと攻め姿勢を崩さないゴルフを展開した大堀。

初優勝について「素直に嬉しいですけど、レギュラーツアーで勝てないと意味がないですから」と、初日2位タイに着けた時から“優勝”そして“チャレンジトーナメント賞金王”のことだけを考えている大堀らしいセリフだった。

この日スタートホールから2連続バーディーを奪い首位に躍り出た大堀だったが、3番ホールからまさかの3連続ボギーを喫するも「こういうことは日常茶飯事」と全く気にしていなかったようす。すぐさま6番でバーディーを奪い返し、8番では見事2オンに成功させ1つ目のイーグルを獲得し、前半34ストロークで折り返す。

後半は出だしの10番、11番と連続バーディーのあと、12番ショートホールでボギーとする。続く13番パー5では朴に10アンダーで並ばれるも、すぐさまイーグルパットを沈め2打のリードを奪った。

イーグル2つにも攻めスタイルを変えることなく、16番パー5ではこの日3つ目のイーグルを沈め試合を決定付けた。大堀は攻めのゴルフを最後まで崩すことなく、最終18番でもダメ押しのバーディーパットを沈めた。
「まっすぐなラインだと信じて、ショートだけは絶対にしたくなかった」と振り返った。最後のバーディーパットがカップの真ん中から吸い込まれ瞬間ガッツポーツで優勝を喜びを表現した。

今回のプロ初優勝の裏には、実は2つの要因があったと明かした大堀。

1つ目は今週帯同キャディを買って出てくれた姉の存在だ。
昨年プロデビュー戦の『東建ホームメイトカップ』そして『つるやオープン』以来1年ぶりのタッグを組んで挑んだ。
「他のキャディさんのようにに熱くなってもらうと、こっちも困ってしまうので」と3つのイーグルにも動じずいつもと変わらず冷静な姉のおかげで気持ちが緩むことなく攻めることができた。

そして2つ目はともに優勝争いを繰り広げた同伴競技者C・キムのマナーだ。
「リードを許しても必ず相手のショットを褒めてくれる」リードされると相手を褒める余裕がなくなる選手が多い中、どこまでも紳士な姿勢を貫き通したキムに敬礼の意を表した。

「序盤戦で3勝は挙げて、早く来シーズンのレギュラー出場権を獲得したい」とプロ初優勝に甘んじることなく“チャレンジトーナメント賞金王”へ突き進む。
  • 16番で2オンを狙う大堀
  • 最終18番でバーディーパットを沈めプロ初優勝を決めた

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