記事

三井住友VISA太平洋マスターズ 2023

♪六甲おろしが子守唄。生粋の虎党・大堀裕次郎がついにアレする?!

涙は自身の「アレ」に取っておいた。
きっての虎党。大堀裕次郎(おおほり・ゆうじろう)が4アンダーの「66」で回り、3人タイの首位発進した。



前半最後の18番では、下の段から20メートルのイーグルパットが決まった。

「アレは、大きかった」と後半9ホールに弾みがついた。


終盤の7番パー3で、7アイアンでのティショットを3メートルにつけるなど、「めちゃくちゃ久しぶりにアイアンショットが良かった」と、明るい笑顔に先週の余韻を漂わす。


兵庫県の西宮市出身。
甲子園のすぐそばで生まれ、「応援歌が聞こえてくる」と、♪六甲おろしが子守唄。

生粋のタイガースファンが、38年ぶりのアレのアレに震えないないわけがない。


クライマックスシリーズのサヨナラ勝ちは現地で見届けたが、関西対決の日本シリーズは、「さすがにチケットが取れなかった」と、生観戦はできなかったがテレビだけでも感動は十二分。


31歳。
38年前の日本一はもちろん、知らない。
「生まれて初めて見れました」と、感激した。

「泣きそうになりましたけど、自分が優勝したときのために残しておきました」と、グっと堪えた。

「今年の阪神はやっぱりピッチャー。あと近本も、中野も、もちろん岡田監督も。すごかった」と、改めて総括した。


V後は、関西で特番が目白押しだ。
「見たかったんですけど、こっちに来なくちゃいけなかったんで…」。
後ろ髪をひかれて来たが、気持ちは冷めない。


本大会は、「コースがきれいやし、グリーンがすごく速くてむっちゃ難しいんですけど、回ってて気持ちいし、きょうもまだ木曜日やのにお客さんがたくさん入ってくれて。やりがいがある。大好きです、昔から」。

英国のリー・ウェストウッドが3連覇を飾った1998年大会に、アマ選手のキャディとして居合わせた当時のコーチがお土産にくれた記念バッジは今も宝物。

「それから、ずっと憧れの試合です」。


ABEMAツアーの賞金王に輝いた直後に出場を果たした昨年大会でも初日に2位につけ、初優勝を狙ったが、9位に終わった。
「去年はあとが続かなかったので。今年は最後まで頑張りたい」。
虎の快挙にあやかり、ついに自分も「アレ」したい。

関連記事