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小平と市原が福島県の西郷村にチャリティ
今年、新規の「ダンロップ・スリクソン福島オープン」は、地元有志の方々のお力を何よりの糧に、かの地で実に16年ぶりの男子トーナメントとして開かれた。
その“初代チャンピオン”に輝いたのが小平だ。
昨年の日本ゴルフツアー選手権でツアー初優勝も「まぐれだったと言われたくない」と、強い気持ちで挑んだ悲願の2勝目は、今季年頭から掲げていた米ツアーの挑戦への何よりの自信となった。
二部ツアーのウェブドットコムツアーの予選会で、ファイナル進出を果たす原動力は、ここ福島からもらった。感謝の気持ちを伝えに戻ってきた。
午後1時から行われた寄贈式で西郷村社会福祉協議会の西坂雄治・会長に福祉車両のゴールデンキーを手渡した小平は「こうした形でチャリティをするのは初めての経験。震災で大きな被害を受けられた福島県の復興や、福祉に少しでもお役に立てていただけたら嬉しい」。
真っ白な車両には「小平智号」のロゴ入りで、それもまた感慨深い。
市原は、同大会で小平とともに、優勝争いを繰り広げた一人である。3位につけた大会初日は「もしここで勝てたら、優勝賞金の一部を地元に寄付したい」と話していた。悲願の初優勝とはならなかったが、日頃から地道な社会貢献活動に励む32歳は、それでは気がおさまらずに小平とともに、このたび車椅子3台を贈ることを決めたという。
2人のプロからクリスマスプレゼントを受け取った西坂・会長は大変大喜びで、「車両も車椅子もまだまだ、足りない状況で、ありがたく使わせていただきたい」と感謝をのべられ、「来年もまた、ここ福島で白熱の戦いを繰り広げていただきたい。協議会をあげてお2人を応援します。会場にもみんなで応援に行きます!!」。
年の瀬に、新たな“ファン獲得”にも成功した2人は、来季の健闘を改めて誓った。