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<COLUMN ツアープレーヤーたちの愛用品> 特注のゴルフグローブ
特注のゴルフグローブ
手嶋多一について「見かけ以上に繊細な人」と証言するのは、所属ミズノの所属先ミ ズノのクラブデザイナー、女部田(おなぶた)真弘さんと、同クラブクラフトマンの大宮全弘 (まさひろ)さんだ。その言葉を裏付けるのが、手嶋愛用のゴルフグローブ(=写真)。普 通、市販のグローブには、手首にかかる部分にストラップやマジックテープがついていて、調節 できるようになっているが、手嶋のグローブにはあらかじめそれらが取り払われて、V字型に カットされている。これは、本人の要望に応えて特別に作られた、特注品なのだそうだ。
以前から手嶋は、ショットの際に、次第にストラップが微妙にずれていくことに、不快感を訴 えていた。「そのたびに、ストラップを付け直さなければならないのがどうも気に入らない、 と・・・。いっそ、初めからついてないほうがいい、と言って、一時はストラップの部 分を本人がハサミでジャキジャキと切り取って、使用していたほどなんですよ」(女部田さ ん)。見かねたスタッフが、「それならば手嶋さん用に、ストラップなしの手袋を作りましょ う」ということになり、“手嶋オリジナル”の完成とあいなった。「クラブのわずかな狂いさえ、 構えただけですぐに見抜くほど、道具に対して妥協しない」(大宮さん)という手嶋。信頼できるス タッフに支えられ、現在賞金ランク2位と、今年も快進撃を続けている。
写真=会場のミズノのプロサービスカーの前で。手嶋の左横がミズノのクラブデザイ ナー・女部田さん、さらに左端が同じくミズノのクラブクラフトマン・大宮全弘(まさひろ)さん。
「手嶋プロは、とっても楽しい人。いつも、思いも寄らぬギャグが飛び出すので、一 緒にいて飽きません!」(女部田さん、大宮さん)