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松山英樹は18位タイに後退(全英オープン)

スコットランドのセントアンドリュースで行われている全英オープンは、予選ラウンドに悪天候が続いた影響で、第3ラウンドは19日の日曜日にずれ込んでも決勝第1日が、いわゆる“ムービングサタデー”であることには違いなかった。

この日はなんと、南アフリカのルイ・ウェストヘーゼンと、豪州のジェイソン・デイとともに、通算12アンダーで首位タイにつけたのは、アイルランドのポール・ダン。22歳のアマチュアが、勝てば1927年のボビー・ジョーンズ以来という快挙の期待に沸いたこの日の聖地。スコアボードがめまぐるしく動く中で、松山は「キレちゃいそうだった」。

せっかく第2ラウンドの猛チャージも、またグリーン上でブレーキがかかってしまった。
2番で手前から6メートルを沈めてこの日最初のバーディも、その後ことごとくチャンスを外した。

5番でピン右6メートルを逃すと、7番では手前1メートルもないバーディチャンスも入らない。
9番では120ヤードの2打目を50センチにつけて、2個目のバーディでやっとチャンスを生かしてこの時点で「意外とほかもスコアが伸びていない。今日は2桁アンダーで終われれば」。
折り返して猛追といくはずが、14番のパー5では外からパターを握った分も含めて“3パット”のボギーに思わず空を仰いで「ここから悪い方向へ」。

難関の17番では、2打目が名物のポットバンカーは中嶋常幸の愛称をつけた通称「トミーズバンカー」につかまって、脱出に2打かかって「ここのボギーは仕方なくてもそれよりも前に、パットが入らないことに、自分でストレスをためてしまった。それが残念」。
18番でもまた、バーディトライを決めて1日を締めくくれずに「明日につながらない流れ」と、無理に浮かべた苦笑いで、どうにか自分の怒りを抑えるので精一杯だった。

首位とは5打差。引き離されてしまったが、それでも「トップのスコアが今のところ2つしか伸びていない」」と、そこをせめてもの希望に「明日は6アンダーか、もうちょっと必要かもしれないですが、気持ちを切り替えてやればまたチャンスがある。それぐらいのゴルフができれば面白い位置には行ける」。
20日月曜日の14時30分からルイ・ウェストヘーゼンと出る最終ラウンドにも、まだ諦めるほどの大差ではない。

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