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ひまわりドラゴンCUP 2014

48歳のベテラン、鈴木亨が大会連覇&今季チャレンジ2勝目を挙げる!

ウイニングパット後疲れ切った様子で天を見上げる鈴木亨
「『これが優勝争いなんだ…』て感じましたね。去年も今年も優勝したときは逆転だったから久々の緊張感でした。」鈴木亨のその言葉は最終ホールのウイニングパット後のぐったりとした様子が物語っていた。
「ひまわりドラゴンCUP」最終日は9アンダーの単独首位でスタート。大逆転Vを決めた昨年とは全く違う雰囲気が鈴木を包み込んだ。それでも「やっぱり優勝争いはいいですね。こういうデットヒートの展開は最近味わえなかったから。」同組の富村真治に1打差で追走される展開となり、緊迫した優勝争いが展開された。「彼は良いパットをガンガン入れるからね。」20歳以上も歳の離れた後輩に迫られながらも、鈴木は3,4番で連続バーディ。しかし、「右の池と風を意識しすぎた。」と8番はショットのミスからこの日最初のボギー。それでもハーフターン後の10,11番で再び連続バーディ。抜き去りにかかる富村を1打差でリードして終盤を迎える。だが、18番のティーグラウンド上で競技委員から2組前の李泰熙が18番でイーグルを奪い12アンダーで自分と並んだことを聞かされた。さらに緊張感の高まる場面だが、「絶対にバーディが必要になって逆に開き直れた。」と冷静さを取り戻す。残り245ヤードのセカンドショットで3番ウッドを振りぬくと、ボールはグリーン左上ピンまで15m地点で止まった。冷静にラインを読んで放ったイーグルパットは、カップの脇をすり抜け50センチオーバー。決めれば文句なしの優勝決定となるウイニングパット。その時、再び緊張が込み上げてきた。「最後のバーディパットなんて50センチくらいしかなかったのに、『本当に入るのかな?』って心配になっちゃったよ(笑)。」そう語るも、着実にこれを沈め大会連覇、そして今季2勝目となるチャレンジトーナメント制覇を達成した。
次週はツアートーナメント「ANAオープン」に参戦予定。「KBCのときから調子が上向きになっているので、もう一度ツアーで結果を残せるよう頑張りたい!」
ツアー通算8勝を誇る48歳のベテランの向上心は留まるところを知らない。
  • 富村真治(写真左から2番目)の猛追を振り切った)

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