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日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 2015

2位タイの永野竜太郎が「宍戸は名前だけで難しい」

このツアープレーヤーNO.1決定戦は、2008年のプロデビュー前から毎年、NHKで見ていた大会である。「いつも、大変そうだ、と。相当に難しいんだろう、と思いながら見ていたので」。

そのとき脳に刻まれた強い先入観。「宍戸、と名前を聞いただけで、難しいんだ、と。変に頭に残っていて」。いざ、2009年の初出場も、119位タイとあえなく予選落ちに終わったからなおさらである。「実際に回ってみても、フェアウェイに行かないし、グリーンにも乗らないし。手に負えないくらい」。

この日も「フェアウェイに行ったホールを数えた方が早い」と、わずか6回。それでも、「そこまでに貯金が欲しい17番で、3つ余裕があったので」と、上がりの難関2ホールも、うまく切り抜けることが出来た。

あれから6年をかけて、シード3年目の今年は逞しくなって帰ってきた。
初日の3アンダーは「上出来じゃないですか」と、ちょっぴり自信も「このコースでは、目標スコアは設定しない」と、無用なプレッシャーを、自分にかけない。

「ここでは無理をしない、欲をかかない。ダメと思ったら引く。ちょっと調子がいいからと、がっついたらそこからピンチになるコースだから」と、慎重に歩く。

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