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中日クラウンズ 2015

I・J・ジャンは「大好きなシンゴさんと」

上がりホールで、まんまと和合の罠にハマッた。午後から吹きはじめた強い風。「読み切れなかった」という16番。150ヤードの2打目を9番アイアンでバンカーに入れて、ボギーを打った。「流れが一気に悪くなりました」と、この日最後の18番は奥のグリーンに打ち込み、3メートル弱のパーパットも逃した。

「でも大丈夫です」とカラカラと笑うジャン。「僕には新しいR15のドライバーがあるし、今日は名古屋でひつまぶしを食べますし」。自社製品のPRも忘れず、優勝を飾った2012年にも、前夜の晩餐で食べたゲン担ぎ。「このコースが大好きですしね」。
それに、小さな応援団もいてくれる。先週、ジャパンゴルフツアーがすすめる震災復興支援の一環で、訪れた福島県天栄村の湯本小学校のみんな。「次の試合は何?」と子どもたちに聞かれて、この中日クラウンズのことも、しっかりと宣伝してきたから、きっとテレビで応援してくれるはずだ。
「みんながきっと気をくれる」と、信じて頑張る。

最終日最終組で回る相手にも、不足はない。わずか1ヶ月先輩の片山晋呉は、同い年ながら「もはやレジェンドの一人でしょう?」。ツアーでいま6人しかいない永久シード選手の一人は、ジャンも尊敬する選手の一人でもある。予選ラウンドで回ったジャンボもそうだが、「レジェンドと回ると、自分のプレーのイメージも良くなる」と、それもまた今回のV争いにつながっている。
「明日も、大好きな選手と回って頑張ります!」と、ほほえんだ。

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