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ブリヂストンオープン 2015

ただいま独走中! 金庚泰 (キムキョンテ)がまた来た〜

鬼は強い風の中でこそ、真価を発揮した。誰もが伸び悩む袖ケ浦の北風の中でも軽々と、66を出してきた。「今日は運もあったと思う」と、さらりと「風がなかったら、今日は5アンダー出しても、こういう結果にはならなかったと思うので」。
今季すでに4勝の余裕が漂った。

最終日は2アンダーの25位タイからのスタートに、庚泰 (キョンテ)が上がってきたのは、最終組の8つも前。
通算7アンダーで大混戦からするりと抜けだし、クラブハウスリーダーになった。
2階のテレビが見られる応接セットのソファにちんまりと腰掛けて、じっとプレーの状況を見守っていた庚泰 (キョンテ)はしばらくすると待ちくたびれて、今度は隣のプレスセンターにふらりと入ってきて、報道陣の一番後ろの席に座った。

「もう松村さんでしょう。早く帰りたい」。松村の17番ホールが終わればすぐにも席を立つつもりでいたのだが、そこで松村がボギーを打ったものだから、結局なんだかんだで、小一時間ほど待ちぼうけをくわされた。

松村の最終ホールのバーディで、ようやく腰を上げた庚泰 (キョンテ)。今季5勝目はならなかったが、2位タイに自身2度目の戴冠に、また一歩、大きく前進した。
今大会の覇者には、世界ゴルフ選手権「ブリヂストン招待」の出場権が与えられるが、今大会終了時点の賞金ランク1位と2位には、再来週に行われる世界ゴルフ選手権「HSBCチャンピオンズ」の権利が与えられる。

さっそく、出場を決めた庚泰 (キョンテ)は「国内は1試合、減ってしまいますが(優勝賞金)4000万円の試合がまだ4つもあるので。帰ってきたらまた毎週のように頑張っていけばいいと思います」。賞金ランク2位の池田とは、依然として約4600万円差に、悠然と言った。

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