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日本プロゴルフ殿堂の顕彰セレモニーを開催(2月16日)

日本のプロゴルフ界に偉大な功績を残し、多くの人々に感動を与えた先人に感謝と敬意をあらわそうと、2012年から始まった「日本プロゴルフ殿堂」。3回目の今年は、昨年12月16日に、レジェンド部門として石井朝夫(いしいともお)氏と、陳清波(ちんせいは)氏の二氏と、プレーヤー部門から女子プロの岡本綾子氏と、男子からはドンこと杉原輝雄氏の4氏を新たな殿堂メンバーとして、すでに発表していたが、その顕彰セレモニーが2月16日に、都内の日本橋三越本店、本館1階の特設ステージにて行われた。

2011年に大勢にゴルフファンに惜しまれながら、この世を去った杉原氏。
大阪府茨木市に生まれ、中学卒業後に茨木カンツリー俱楽部に就職。洗濯係から研修生となり、1957年に20歳でプロテストに合格した叩き上げである。練り込まれたゲームマネジメントと、たゆまぬ鍛錬で培われた技量と、コースでの粘り強さは海外のトッププレーヤーたちも一目置いたほど。

160センチの小さな体で積み重ねたツアー通算成績は28勝。永久シード選手に名を連ねたあとも、生涯現役を口癖に、1997年に前立腺ガンの告知を受けても、勝負の世界にこだわり続けた。
2006年のつるやオープンで、68歳311日の最年長予選通過記録を樹立。2010年の中日クラウンズでは、同一大会51年連続出場の世界記録も打ち立てた。

1984年に設立された選手会では初代会長をつとめ、プロゴルファーである前にまず人間たれと、若手の指導にも打ち込んだ74年の濃密なゴルフ人生だった。

この日の顕彰セレモニーには長男でプロゴルファーの敏一氏が参列し「これからは、親父と同じ優勝トロフィーに名前を刻むことが私の目標」との思いをまた新たにする1日となった。

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