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日本オープンゴルフ選手権競技 2015

金谷拓実(かなやたくみ)さんが史上最年少のローアマに!!

史上最年少の日本アマ覇者が、今年のゴルファー日本一決定戦でも史上最年少のローアマに輝いた(※1)。日本アマと、今大会のローアマを同一年度に制するのは、80回という長い歴史の中でも、史上9人目の快挙である(※2)。

「ローアマは当初の目標でしたので、それがクリア出来たのは嬉しいです」。ただ、2日目にはまだ高校2年生ながら単独2位につけ、3日目は小平との最終組でのラウンド。そして最終日は堂々と5位タイからスタートしただけに「この順位よりも上で上がれたらいいなと思っていたので。今日はショットが凄く乱れてしまって、パーオンも出来ずに残念でした」。

最後の18番も、「3日間ともこのホールは悪かったので。気持ちを入れすぎた部分はあった」と、気負うあまりにティショットを右にOB。「プレッシャーを感じて自分を信じて打つことが出来なかった。精神的に、プレーに影響が出ることが分かった。これからは冷静な気持ちでスイングできるように練習していきたい」。
今後の課題はもちろんたくさんあっても最後まで、渾身プレーはグリーン右の深いバンカーから絶妙の寄せを披露するなど、11位タイ入賞は、来年の出場権を獲得する大健闘だった。

もともとひょろりと痩身は、初出場のメジャー舞台で毎日シビアな戦いに、どうやら日に日にまますます痩せて、この日の最終日も「やっぱりシャツが出てしまいました」。ベルトからはみ出してくるシャツを、何度も何度もズボンにしまい、幾たびもの見せ場を作った。
この日の4番パー5は、すぐ左前に1本の木がそびえる2打目。「枝に当たるのではないかと怖くて。体が止まってしまった」。グリーン左下のラフに打ち込むピンチも、根元が見えないピンに向かって柔らかなロブショットでこれまた巧妙に寄せて、奥3メートルのバーディを奪った。
ゴルフを始めたときから続けてきた練習法は、縦に約2センチ幅に並べた2本の爪楊枝をヘッドにくっつけ、自宅のパターマットで延々とボールを転がす。15番では10メートル以上の長いバーディトライに、地道な努力のあとがくっきり見えた。

栄光のボビージョーンズ杯を受けてはにかむ笑顔が西日に輝く。
体重計には一度も乗っていないがこの4日で、いったい何キロ痩せただろう。それでもゆっくり休む間もなく中東のドバイに向けて出発する。次週は「第27回 ノムラカップ アジア太平洋アマチュアゴルフチーム選手権」。今週の経験を糧に、2005年以来9度目のチーム優勝にもぜひ貢献したい。

※1)17歳と148日目の金谷さんは、1978年(横浜・西)の金子柱憲の17歳と246日を抜いて、最年少ローアマに輝きました。
※2)同一年に日本アマと日本オープンローアマ制覇
1928年 赤星四郎
1930年 赤星六郎
1935年 鍋島直泰
1936年、1938年 佐藤儀一
1966年 中部銀次郎
1972年 入江勉
1988年 川岸良兼
2001年 宮里優作

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