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ザ・カントリークラブ・ジャパンにてゴルフ強化セミナーを開催(7月16日)

リポーズ中の選手たち。ゴルフ場では、普段は見られない短パン姿。今日だけはOKです。
昨年の2013年冬にはじまり、今年の1月〜2月で2回目を終えた「JGTOゴルフ強化セミナーin宮崎フェニックス・シーガイア・リゾート“オリンピックを目指して”」。
今年は、参加者の中からついに竹谷佳孝がレギュラーツアーで初優勝を飾るなど、その成果がじわりじわりと出始めている。

そんな中、初めて夏に強化セミナーが開催された。
冬の、通称「宮崎合宿」に参加していた選手たちが、それぞれツアーやチャレンジ、また出場資格のない選手はQTへ向けてと、半年過ごしてきた中で、手ごたえを感じている者もいるだろうが、また同時に、まだまだ迷っている者もいるだろう、そういった選手へのケア・フォローを考えて開催されたのが今回、千葉県の木更津にあるザ・カントリークラブ・ジャパンで行われた「夏合宿」だ。

オープンウィークとはいえ、ツアー外の競技や日本オープンの予選など、シーズン真っただ中にも関わらず、17名の選手が参加して行われた。

今回も、コンディショニング・スーパーバイザーの廣戸聡一氏を中心とする、レッシュプロジェクトのトレーナーの方々が講師となって、合宿は朝の7時より開始。
ツアー選手権優勝後に、廣戸氏は竹谷と対談する機会があったそうで、そこで竹谷が話していたのが朝晩のリポーズトレーニングの重要性。このリポーズは、いわゆる柔軟運動とは異なり、身体の軸を実感しながら、自分にあった本来の身体能力を引き出していくトレーニングで、まずはたっぷりと1時間身体を動かした。選手の中には、「宮崎で体験してしばらくは続けていたが、シーズンに入りついサボってしまっていた。今回再度体験して、その後ボールを打ってみたが、体の動きがいいですね。」とさっそくその効果を実感している者もいた。

その後は、人間の身体は4つのタイプがあると廣戸氏が提唱している「4スタンス理論」に基づき、4つのタイプ別に分かれての練習となった。

練習というと、もくもくと球を打ち続けているイメージがあるプロゴルファーたちだが、今回は何をするにも、間にディスカッションを挟むという、新たな試みで練習が進められた。
ボールを打つ前、スタンス、打つ方向など、どう思って、どうしてそう打ったのか、そういう疑問をぶつけあいながらの練習は、普段経験したことのないトレーニングで、最初は言葉少なだった選手たちも、進むにつれ思い思いの意見を話すようになっていた。

その集大成となったのが、午後からの4ホールのラウンドだった。
全員でティーショットを打ち、一番良いボールを選び、またそこから全員でプレーするという、いわゆる「スクランブル」形式でのプレーだったが、ここでも常にディスカッション。各組に講師の先生がついて下さり、選手同士コースマネジメントを考えながらのラウンドとなった。今回は特にスコアを争うラウンドでは無いため、中には一番難しい状況のボールを選び、プレーを進めてきた組もあって、4ホールにも関わらず2時間近くかけてのプレーとなり、充実した内容となった。

合宿の最後に、JGTO理事・鈴木規夫から選手への熱いゲキが飛ぶと、参加した選手たちは充実した疲れの中にも、後半戦へ向けて、各自の目標を新たに見据えたようだった。

※なお、8月6日には、岡山県のJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部にて、関西地区での合宿が行われる。
  • 今回もお世話になった廣戸聡一先生。となりには飛び入り参加の横田真一。
  • 宮崎合宿では、体調不良や怪我で途中リタイアの富村と大田和。今回は無事完走出来ました。
  • ディスカッションをしながらのラウンドでは、鈴木理事からのアドバイスも!
  • シーズン後半戦へ向け、それぞれ充実した合宿となったようです。

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