2019年「日本プロ」の最終日に続く自身2度目の快挙は、「5番アイアンで、あんなに完璧に打てたのは初めて」と自画自賛のティショットは手前で軽く弾むと、ツーバウンドで転がり込んだ。
せっかくの有観客試合だが、たまたまギャラリーの方には入っていただけないエリアで、しかも木に遮られてかがんでもグリーンが見えない。
そのかわりに自身でカップインの瞬間までしっかりと目視。
近くのお客さんにも自身で「入りました!」とご報告。
拍手喝采、喜んでいただけた。
歓声を遠くに聞きつつ「100回打っても入らないのがホールインワン。嬉しいけど冷静に。このコースは気を抜いたらすぐぼろが出る。ただイーグルがひとつ獲れたという感覚で」と慎重に、次ホールの4番に向かったけど「やっぱりボギーにしちゃった」と、舌をぺろりと出したが「良い貯金ができた。ラッキーですね」。
美味しい1打で初日は「66」の5アンダー、12位タイ。
「ショットが少しずつ良くなってきた」と手応えも出てきた。
高校球児の頃からケガなく過ごせた時代がほとんどない。
「痛いところ言い出したらキリがないけど、今年はケガをしないで完走できたら最高。常に維持、向上しながら自分のゴルフと向き合いたい」。
42歳の求道者が今年も春から切実に向き合う。