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ブリヂストンオープン 2015
キョンテが、小平が・・・!! 世界への扉を叩く
今大会の優勝賞金が3000万円だから目下、約3700万円差で賞金1位をひた走る金庚泰(キムキョンテ)の出場権は決まりとして、もうひとりの候補者争いに注目が集まる。
中でも、目の色を変えるのが先週の日本オープンで、ランク3位に浮上した小平智。
昨年は、米二部ツアーのウェブドットコムツアーの出場予選会にも挑戦するなど、もともと海外志向が強いだけに、「絶対に出たい」と、切符獲りに燃えている。
何より、昨年の岩田寛の例もある。同チャンピオンズで3位につけた岩田は今年、米ツアーの入れ替え戦に挑戦。晴れて出場権を獲得して、すでにアメリカに渡っている。
「岩田さんが出来るなら、僕にも出来る、と。ライバル心もある。もし出られたら、岩田さんの記録を抜きたい」と、そのためにも2週連続優勝にむけて、「それが出来るのも、今週は僕しかいない」と、虎視眈々。
先週は自身2つめの日本タイトルを手にして、300通以上ものお祝いメールを受け取った。余韻もさめやらぬまま、翌月曜日は朝7時からレッスン番組のテレビ収録にのぞみ、そのほかにも取材や撮影の依頼がやまのように舞い込み、嬉しい悲鳴もさすがに昨日の火曜日は、疲れ切ってほとんどゴロ寝をして過ごした。
「先週は開幕前から勝つと自分でプレッシャーをかけて精神的にも疲れていたけど、昨日ゆっくり休んだので、体力も回復してきた」。
夜には仲間と寿司屋でささやかな祝宴を開き、栄養補給も満点。この日21日は大会恒例の公開練習日には、平日にもかかわらず、たくさんのギャラリーに守られながら18ホールを回って、ますます気分も高まってきた。
ここ袖ケ浦カンツリークラブは日大時代から、慣れ親しんだコースである。というのも所属プロの井上信(いのうえまこと)には、「学生時代からお世話になっている」と、オフもよく一緒に回らせてもらった。
「昔から慣れ親しんだコースで、イメージも出来ている」と、勝手知ったるコースで今週もさっそく、勝負脳が動き出す。
「優勝するイメージでいく」と、言い切った。
さらには、今季シーズン終盤のイメージもできあがりつつある。「賞金王を目指す」と庚泰(キョンテ)には、このまますんなり行かせたくない。
「やっぱり、日本ツアーは日本人が賞金王を獲らないと」と、使命を燃やして「最後まで、もつれ込めるように頑張りたい。先週で終わることなくここからさらに2勝、3勝、4勝目指して頑張る」。賞金レースも盛り上げる。