記事

関西オープンゴルフ選手権競技 2014

今年は80回の記念大会

ツアー競技復帰直後の一戦を制した藤田寛之。
実に18年ぶりに、ツアー競技に復帰したのは2009年。あれから5年目の今年は、80回の記念大会を迎えた。

関西オープンが誕生したのは、1973年のツアー制度施行からさらにさかのぼること1926年。大阪の茨木カンツリー俱楽部で行われた

のが最初であった。初代チャンピオンは、日本のプロゴルファー第一号でもあった福井覚治氏がその座についてから、戦争による開催中断も経ながら長きにわたり、名だたるチャンピオンたちが伝統を引き継いできた。

最多勝利は故・杉原輝雄氏の9回。1965年の連覇と1975年の3連覇を含む、偉業である。新しいところでいえば、ツアー競技に復活する前年の2008年には石川遼。プロ転向後の初Vで、にわかに注目を集めた。

ツアー復帰直後の“初代覇者”は藤田寛之が栄光を掴んだ。前週には、2年連続で出場権を得た全米プロで4日間を戦い、メジャーの初日に一時トップに立った勢いのまま、帰国第1戦でツアー通算8勝目をさらった。3日目には会場の宝塚ゴルフクラブのコースレコードを塗り替える61をマーク。その年2勝目に、年齢を経て衰えるどころか、ますます増していく強さに“アラフォーの星”の異名をほしいままにし、今の地位を築き上げたのも、この勝ち星が契機となったといっていい。

関西の名門コースをサーキット方式に巡る今大会は、地元地域の支援を得ながら、毎年新たな歴史とドラマを生み続けている。記念の年を迎えた今年、その舞台となるのは六甲カントリー俱楽部だ。六甲山の高台にある丘陵コースで今年はどんな展開が待っているのか。

関連記事