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桑原克典、更なる飛翔へ

7アンダー65をマークした桑原克典
桑原克典がこの日、クイーンコースを回り、7アンダー65をマークし、通算9アンダーの16位タイに浮上してきた。「今年試合の中では一番良かったかもしれない。今週はずっといい感じで来て、ショットもパットもよかった」と好調を持続している。「ただ、いろんなことが出てくるから」と普通にはゴルフができないQTならではの難しさもあるようだ。前日は「パットが狂って」73とスコアメイクに苦しんだ。「ずっとパッティングは練習していたので、ストロークはおかしくない。原因はまっすぐに立てていない」と構えが微妙に違っていたことにホールアウト後の練習で気がついた。この点を修正して「感じをつかむ」と、この日の快進撃につながったのだ。

ツアー2勝、4年前のファイナルQTでは1位にもなっている45歳のベテランでもQTは「慣れることはない。苦しい。調子が良くても、ルンルンではいけない。スコアを伸ばしいても、大丈夫かな、ミスをすることもある」と緊張と不安に襲われるという。「良くてもおごらず、悪くても腐らず。仙人みたいにやるのがいい」という。

今年小田孔明と賞金王争いを演じ、賞金ランキング2位だった藤田寛之は、桑原と同い年。「基本が大事。藤田や(片山)晋呉はすごくライン取りを大切にしている。あれが長く続く秘訣なんだと思う」と素直に同い年の藤田を認める。構えそれはパッティングにも通ずる、ということだった。それに気づいた彼があと2日間、さらに好スコアを続出させる予感がする。

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