大会主催のミズノ所属の手嶋多一が好スタートを切った。最後の９番ホールは４メートルのパーパットを残すピンチも回避。

同組の宮里優作の出だしの３連続バーディを見て、発奮した。
「優作に、ついて行こうと思ったのが良かった」と、揃って４アンダーで上がり、「良いゴルフが出来た」と、笑顔になった。

「この大会で優勝することが、何より恩返しになる」と、ずっと言い続けてきた。
「でも、毎年言ってるけど出来なくて。ミズノのみなさんも、もう期待はしていないと思う」。

それが証拠に、今では声援も、「予選を通ってくれるだけでいいから」と、すっかり控えめになり、そのことでかえって本人には、肩の力が抜けたかもしれない。

７月の全英オープンの予選会をかねた今大会。
開幕戦からスタートした日本予選ランキングでの出場権獲得は厳しいが、今大会の上位４人の資格なら、十分狙える。

「最終日に、上から４人にかするくらいの位置にいられれば」。控えめな目標設定で、気負わずに行く。

• 手嶋 多一
• 宮里 優作