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日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯 2015

予選会からの出場! 野仲茂が大舞台で復活を期す

この日ボギーなしの67は、「チャンスより、ピンチのほうが多かった」。3メートル前後の1パットパーが5回。「今日はパットに助けられた」と、しのいで3位タイに浮上した。
前日初日は、ダブルボギーが先行して前半のインコースだけで、4オーバーを打った。
「ショットの調子が悪くて」。今季主戦場のチャレンジトーナメントでも、開幕から3試合連続の予選落ちを喫して、今季初のレギュラーツアーでも「またか」と、いきなり青ざめたが、17番をOKパーで拾ったあたりから、「空気ががらっと変わって」。

ハーフの自己ベストである29をマークした前日の後半から、「なんでか分からないけど、良くなった」と、この日も本人にも原因不明の好調が持続している。

ドライバーの平均飛距離は270ヤード。「僕のような飛ばない選手は、狭くしてあるコースでは結果的にいいところにいられる」。ティショットも、わざわざスプーンで刻むより、ドライバーを握る。それのほうが安全だからだ。
「ゴルフを始めたときからスプーンが苦手で」とプロらしからぬコメントも「いや、そういうプロって、けっこう多いんですよ」と、ケロリと「スプーンでコントロールショットが打てない。僕は、ドライバーのほうがむしろラインが出せるので」と、それが野仲の安全策。

昨季は、2007年以来、自身2度目のシード落ちを喫して、もともと今大会にも出場権がなかった。大会独自の予選会を突破して、次週の関西オープンは、2010年に優勝を飾った資格で“初出場”の今週から、2週連続のツアー参戦。
少ないチャンスを生かしたい。「頑張りたい」と意気込む。

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