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JGTO会長・青木功より新年のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。

日頃は、一般社団法人日本ゴルフツアー機構ならびに弊機構が主催、主管致しますジャパンゴルフツアーに格別なご高配をいただき、心より、厚く御礼を申し上げます。


日本ゴルフツア−機構の会長に就任して、2年間が過ぎました。
会長という立場で、数々の問題点を目の当たりにして、やりたいこと、改善したいことは、山ほどあります。けれども、ゴルフと違って、大逆転イーグルやビッグスコアで一気に優勝というドラマはありません。一歩一歩、どうやって積み重ねていくか。
そして、チームとして、心ひとつになって前向きに進んでいく意識と姿勢を、全員が持てるかにかかっています。

外側からみれば、牛歩のようにじれったさを感じると思うかもしれませんが、少なくとも、この2年間で、過去から引きずっている点や改善すべきことなどが、はっきりと見えてきました。
ですから、私は、3年目は悲観的要素からダメ出しをするのではなく、むしろ絶好のチャンス、男子ツアーが生まれ変わるスタートを切る、という時期と考えています。

これまでの2年間で積み重ねてきたものを糧に、2018年はトーナメントに携わる全ての人が、共に歩んで、一層の発展を目指し、2019年に向けて成果が出るまでの道筋をつけるといった意味を込め、『発展に努める』というスローガンを掲げ、男子ツアーとゴルフ界の活性化のために邁進していきたいと考えております。

昨年はSNSを使ったトーナメントの情報発信が、大きな成果をあげました。
これまで垣間見ることのできなかった選手たちの素顔やロッカールームの雰囲気などは、大好評でしたし、なにより選手たちが、率先して協力してくれました。
さらに主催者や選手たちの協力を得て、大会会場内でギャラリーの方々が選手を撮影できるエリアを設けたり、練習場では動画撮影も可能となり、ファンの方々がそれをSNSでアップすることで「楽しそう。行ってみようかな。」と思ってくれたりして、新規ファンの獲得や新しいトーナメントの楽しみ方もできたと思います。
今後もトーナメントとファンの皆さんとの距離が近づくことによって、選手達の人間性、親近感や面白みがもっと伝わることとなるでしょう。

また、米国のPGA TOURと、個々の発展を相互に支援するための基本契約を結びました。
既に選手に向けて、PGA TOURの担当者が来日してファンやスポンサー、メディアに向けての振る舞い方、心得に関する講演も実施しており、より世界と日本が緊密になる道筋が見えて来ました。
選手ばかりを叱咤するだけでなく、環境整備を新しい枠組みで組み替えて行くことで、日本の、ではなく、世界基準に沿ったツアー機構でありたいと願っています。

前へ、躍動。そして、もっと感動。JGTOが一丸となって進んでいきたいと思います。
本年は、ワールドカップの年です。そして2020年は東京オリンピックです。
大きなムーブメントがやってきます。
ピンチは、チャンス。好機と捉えることが原動力となって、前進していく年にしたいと思っています。 

本年度もご支援ご声援の程、何卒宜しくお願い申し上げます。

                               一般社団法人 日本ゴルフツアー機構
                                        会長  青木 功

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