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関西オープンゴルフ選手権競技 2018
2010年大会の覇者。野仲茂が「2勝しちゃえばいいんですよね」
「今年は3連敗中でしたので。上出来です。一番上に立って調子が悪いとは言えません」。
曲げないショットが持ち味だが「アイアンで、フェアウェイからボギー、ダボを打つことが最近多かった」と、チャレンジトーナメント(現Abema TVツアー)の昨季賞金5位の資格で、せっかく出場資格を取り戻したのに、今年はまだ一度も予選を通れず仕舞い。
火曜日に、シニアの鈴木亨と練習ラウンドをしたらそんな悩みが一気に晴れた。
先週の日本プロでは、1番ホールのCS生中継でも野仲のプレーを見ていてくれたそうで「アイアンで、左に向きすぎだよ」。会うなり、さっそく言われて開眼した。
「目標物を探して、それに向かって真っ直ぐ構えて打つ」と、シンプルに繰り返したら早速、このスコアだ。
スタートの1番ではバンカー目玉のピンチもしのいだ。
「ここはフェアウェイが狭かったり、ドカンドカンと打つよりも、技を使って攻め甲斐がある。ベテランの味が生きる」。
今年の開催コースの小野東洋ゴルフ俱楽部は、そんなレイアウトに見覚えがある。
ツアー1勝を飾った2010年大会の田辺カントリー俱楽部(京都)もまた、ここに似ていた。
「関西ではなぜかいい」。
得意コースで、好発進に色気も出てきた。
「あの歳で、メジャーに勝てる。羨ましい」と先週は谷口の50歳での3度目のプロ日本一にただただ、度肝を抜くばかりだった。
「凄いとは思うが、僕みたいに下でやってる人間には違う世界の人」ときっかりと線引きしながら「僕はあと3年。それまでなんとかレギュラーにかじりついていたい」。
3年後には野仲も50歳。シニアツアーは、レギュラー2勝で1年間の出場権がもらえる。
「でも1勝だとQTから」となると、話は簡単?!
「ここで2勝をしちゃえばいいんですよね?!」。
ハッピーなシニアライフの為にも、ふいに迎えた大会2勝のチャンスを逃す手はない。