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ISPSハンダマッチプレー選手権(3回戦〜決勝) 2017

シンデレラストーリーを封じた! 高山忠洋が海老根相手に6&5

先月の1、2回戦から決勝戦まで過去のマッチプレー競技としては、最多の全106マッチのうち、区切りの90マッチ目に挑んだ
高山には内心、遠慮があった。
「期待されているのは、海老根さんではないのか?」。
マッチプレーランキングは113位から、3回戦に挑んできたこの日の相手。

「みんなきっと、海老根さんのシンデレラストーリーが見たいはず」と、周囲はまだシード権も持たない42歳の快挙を望んでいるのでは、などと勝手な推測に、1番こそさっそく1ダウンを喫したが、「今日は気合いだけ。気持ちだけでボールを前に行かせた」。

すぐに2番で奪い返すと「海老根さんの気持ちを萎えさせるくらいにガンガン攻めた。精神的に、追い込んだ」と、6番から怒濤の4連続バーディで、一気に勝機を引き寄せた。
6&5の圧勝で海老根を封じた。

ツアーでは、14年ぶりに復活したマッチプレーは、かつての日本プロゴルフマッチプレーの最後の年に当たる2003年に、初出場を果たしたことがあるが当時は初戦敗退。

ツアー外のネスレマッチプレーレクサス杯でもいまだかつて、勝ち星を挙げたことがなかったから、先月の1回戦が記念すべき人生の“初勝利”であった。

相手の横田は「さすが、マッチ巧者」と、思わずうなるゴルフで「僕が2オンしてバーディ獲っても横田さんは、レイアップしてバーディ獲ったりして『やらしいやろう』と。苦しめられた」と、エキストラの20ホール目にして渾身の“初V”から、ベスト8にこぎつけた。

ゴルフの状態は、「まだまだ手探り」と、本調子とはいえないが、「あと3回頑張りたい」。
勝てば国内最高額の優勝賞金5000万円。
お金がすべてではないが「やっぱり魅力」と、目の色もますます変わる。
今欲しいものと問われても、すぐには浮かんでこないがそういえば、「ディーラーにはそろそろ変えたらどうですかと言われている」。新車購入でも、まだ有り余るほどのビッグマネーにまた一歩近づき心は躍る。

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