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〜全英への道〜ミズノオープン at ザ・ロイヤル ゴルフクラブ 2018
木下裕太が怪物相手にベストスコアの69
「必死だったので。他のスコアを見る余裕もない」と1アンダーを出した大堀をしのいで、自分がベストスコアを記録していると知っても「そうでしたか・・・」と、ただただ嘆息。
「我慢するセッティングは好き」といっても2日目に続いてまた強風が吹いたモンスターは「パー4の2打目をスプーンで打つことが多くて、ロング(パー5)を6個、7個やってる感じ」と、想定外の難しさ。
昨年は、やはりここザ・ロイヤルゴルフクラブで行われたチャレンジトーナメントで7位につけて、「そこそこやれる」とひそかな期待も打ち砕かれた。
「去年はこんなに風もないし、ラフもなかった。全然違うと、初日に泡食った」。
ただでさえ手強い“怪物”は、日に日に牙を剥いた。
ついに8007ヤードで行われた3日目は「キャディと“今日はずっとパーを拾ってとにかく耐えてやろう”と」。
インスタートのこの日は前半、鬼門の16番も慎重に抜けた。705ヤードのパー5は「去年のチャレンジで、失敗していた。60ヤードの3打目は、グリーンの奥に行ってそこからのアプローチでまたマウンドを越えてグリーンを超えて・・・。上がれる気がしなかった」と苦い記憶も、闘志に変えた。
「2メートルを入れるピンチは8回くらいあった。全部耐えて、チャンスを入れて、激芯食った」。
裕太はゆうたでも、池田勇太の練習場でもあった地元千葉の北谷津ゴルフガーデンで、木下もゴルフを覚えた。ひとつ上の池田の背中を追いかけプロ入り12年目。
ツアー初優勝も、全英切符も首位とはわずか3打差の大チャンスだ。
「僕はけっこうメンタル弱い」と自称する32歳。「明日はもう回りたくない気分」と弱音も隠さず、怪物コースを相手に最終日も、格闘する。
「明日も、コースとの戦いに徹して順位は気にせず、今日と同じ。気を抜かず、腐らずに、集中してやることだけ心がけます」。
怪物にも真摯に向き合い手なずける。