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ブリヂストンオープン 2016

戻ってくるなりジワリと5位タイ、やっぱり鬼は強かった

しばらく日本を留守にしていた金庚泰 (キムキョンテ) が帰ってくるなり、好発進した。
前半は、スタートの10番から怒濤の5連続バーディが、ただいまの合図だった。

初日から5位タイにつけて「パー5で1個も獲れなかったのは惜しいが、2週間ぶりの試合で、良いスタートが出来た」と、澄まして言った。米ツアーの入れ替え戦は、残念だった。
3試合が終わったところでいったん韓国に帰り、その翌週は所属先の新韓銀行のスポンサー大会に臨んだが、その3日目に「いきなり背中に痛みを感じた」と、それでもどうにかこらえて最後まで戦ったが、さらに翌週に控えていた入れ替え戦の最終戦は、まだ権利を獲得出来ていなかったが、諦めて休むことにした。

どのみち最終戦は、ハリケーンの襲来で大会が中止となり、結果的に決断が奏功した形も来季米ツアーの出場権が獲れなかったことはもちろん無念だ。

「今年は最初から、アメリカに行くと決めていましたので。でも途中から、パットの調子が悪くなり、残念な結果になってしまった」と、この悔しさを、残りの日本ツアーにぶつけるつもりだ。

アメリカにいる間も、日本ツアーの結果はHPで逐一チェックしていたという。
「賞金ランキングは、これだけ日本にいないのだから。抜かれるのは当然と思っていました。でも、友達の結果とかは気になって見ていましたので」と、今季はすでに3勝をあげて序盤の賞金1位もまず谷原に日本プロで抜かれ、さらに池田勇太にも「HONMA TOURWORLD CUP AT TROPHIA GOLF」で抜かれて、自身は3位まで落ちた経緯も、すべて把握済みで戻ってきた。

先週はお姉さんの結婚式を口実に1週間丸々お休みをとったおかげで、一時期の背中の痛みもほとんど消えた。
すっかり本調子で戻ってきた日本で、2年連続の賞金王はすっかり諦めたようには言いながらも「残りの試合であと1勝はしたいと思って」。
まだまだ、油断ならない鬼だ。

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