鬼がまた、牙を剥く気配だ。3大会ぶりに日本に戻った庚泰（キョンテ）がボギーなしの64で回った。先週の韓国ツアーは予選落ちを喫した。
「ショットは良くなったのに、パットが入らない。OK距離につけないと、バーディが獲れない。パットの悪いのがショットに影響することもあり、ストレスがたまるゴルフが続いていた」と、久しぶりの日本は飛行機に6本もパターを積み込んで、今週は練習日から、鬼の試行錯誤を続けていた。

「もう11年くらい使っている。初めて使ったセンターシャフトのパターで色々試しているうちに、アドレスで、ひとつ大事なポイントを思い出した」。原点回帰で前半17番から鬼の5連続バーディにつなげた。

今週もまた、母国ではビッグトーナメントが開かれて、韓国勢の多くが帰国する中、逆に日本に戻ってきたのはスポンサーへの恩義から。
連覇がかかっていた昨年大会は、米ツアーの入れ替え戦と日程がかぶって、やむなく欠場を申し出た。
今年は今年で、母国のスポンサーから韓国での出場を熱望されたが「2年連続では休めないと思った。僕はこの大会も、大好きなので」と、熱い思いで好発進だ。

• 金 庚泰