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全英オープンは14日に開幕
12日火曜日は、自身2度目の出場となる優作や池田勇太、塚田陽亮らがコースを見て回った。
池田は前日11日発表の世界ランキングで、正式に五輪代表に内定したばかりだ。
日本では松山と谷原の、上位2人が早々に出場辞退を表明する中で、池田は「自分に権利があるのなら、出るのが当然」と、かねてより言い続けていた。
治安や伝染病の不安を理由にした辞退の動きは、各国でも起きており全英オープンの会場でも、世界ランク3位のジョーダン・スピースも出ないと断言してとうとう上位4人が、姿を消すことになったが「ゴルフが復活するといっても、112年ぶりなら初めてと一緒。1回目にして場所が場所」と、池田とて開催地の懸念がないわけでなく、他選手に理解を示しながらも、「どんな理由であれ、じゃあ、その国は、誰も出なくていいのか?」と、世界に向けて問いかけた。
「必ずチームの誰かは出なくちゃいけないわけで。他の人はどうであれ、僕は前から使命感を持って出ると、言い続けている。国を代表するって、そういうことなんじゃないか」と、最初の信念を貫く。
そして参加することに意味がある、などと甘い考えも一切ない。
「今回はゴルフの価値を位置づける、大事な年になる。これを日本のゴルフ界においても起爆剤にしていかなければならない。そして4年後の東京五輪に繋げていかなくちゃいけない。いろんな意味で、自分に課せられたものは大きい」とニッポン男児として、今から相当の覚悟がうかがえる。
池田とともに、代表権が繰り上がった片山晋呉も、出場の意志を表明している。
片山は「五輪は誰も経験していない。それを経験していろんなところで伝える。そういう役目だと思う」と意気込みを話しており、池田も同じ思いだ。
「開会式もどういうものなのか。断言は出来ないが、出来るだけ予定をつけて、出てみたいと思っている」と、入場行進で旗を振る池田が見られるかもしれない。
「先頭切って、次につなげていかなくちゃいけない。次の東京のときに、ゴルフの価値がどれほどなのか。それを見せるためにも俺たちが、少しでも上を目指さないといけないと思っている」。
昨年は、予選落ちのリベンジを期す自身5度目の全英オープンの開幕目前にして「意気込みは、今は今週のことだけ」と前置きしながらも、来月のリオ五輪への熱い思いをひとしきり打ち明けた池田。
今週のリンクスコースでも、日本代表の自覚で挑むことは間違いない。
「いろんな意味で、先頭切って歩いている。非常に頼れる存在で、こうして一緒に出られるのは良かった」と、そんな幼なじみの同級生に羨望のまなざしを贈るのは、塚田だ。
初のメジャーも、つい2週前には、「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills」で初優勝を飾った特典として、挑戦したWGCブリヂストン招待で、免疫がついた。
「先々週に舞台に立たせてもらったおかげで、今週は初めてっていう感じはしない。独特の雰囲気を先々週、味わったおかげで今週はリラックス出来ている」。
尊敬する大親友がいてくれるから、なおさらのまれずに済んでいる。