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ブリヂストンオープン 2016

高山忠洋が手負いのV争い

この3日間の中では「今日が一番、ショットが悪かった」と事実、この日最初の4番のバーディは奥から12メートルもあって「ね、ショット悪いでしょ?」。

だから本人も、自分で65を出した実感さえなくて、「まさか、こんなに良いスコアになるとは」。13番から4連続バーディを奪ってあれよと、単独首位まで上り詰めて「気づいたら、リーダーボードの上にいた。正直驚いています」と、ちょっぴり居心地悪そうにした。

14番では、205ヤードから4番アイアンで乗せたバーディトライも15メートル近くもあった。「ショットが悪くても、あの2つの長いバーディパットが、気持ちを前向きにさせてくれる薬。おかげで流れを切らさずにやれた」と、頷いた。

この夏は「RIZAP KBCオーガスタ」と「フジサンケイクラシック」で2週連続の2位も、そこから不振の原因は、左手薬指つけねの負傷にあった。
9月の1週間の空き週のトレーニング時に20キロのダンベルを持ち損ねてから、懸命の治療も連戦の中ではもう少し、治りきらずに引きずっている。

元々、左手首に持病があって、「自分の中でも敏感なところ。朝、起きてすぐは物が握りにくかったり、グリップは左指3本の一番大事な所。早く治して復調したい」と、その最中に思いがけずV争いに滑り込んで、不安はあるが「最近、ご無沙汰してるし、良い選手がたくさんいる。自分も、良い戦いで大会を盛り上げられれば」。
手の痛みもこらえて、2011年から遠ざかったままの6勝目を懸命に掴みにいく。

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