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関西オープンゴルフ選手権競技 2018
マツヤマの後輩!! 比嘉一貴はこれが国内レギュラーツアーデビュー
「このあとはまた、ツアーの予定はまったくないので。次のステップチャンスになるように、今週は全力で戦う」と、この日も18ホールの練習ラウンドは入念だった。
ジュニア時代から、ナショナルチームに名前を連ねて名門・東北福祉大では副キャプテンもつとめた。
昨年、4年時にQTに挑戦したがそのサードで、やらかした。
2日目に、過少申告で失格。
「監督をはじめ、応援して期待をしてくださった方を裏切ることになってしまった。最低の報告をすることになって自分もつらかった」。
みそぎの今季は、アジアンツアーの二部ツアー「ADTツアー」に、足場を求めた。
大学の卒業式が終わるのを待って出場したバングラデシュの大会では、初出場即、初優勝を飾って、アマ時代からプロの試合でも数々の賞を取った実力を改めて、知らしめた。
思えばいつも大事な転機に“事件”を起こす。
大学進学か、プロ転向か迷っていた高校3年時には、QT受験前に、右手の人差し指を骨折。
やむなく、見送った経緯もあるが「それはそれで、今では大学に行かせてもらって良かったと思っていますし、今年も遠回りにはなったが、それも道なのかな」。
大学には先輩に松山英樹もいて、学ぶことは多かった。いざ、プロ元年の今季は今季で日本には居場所はなくても、「チャンスがあれば、海外にも挑戦したいと思っていたので。ここで頑張って、さらに上のステージを目指す。来年、試合に出られるようになったときに、すぐにでも活躍できるような力を蓄える。今年は修行の年」。
身長158センチの体に夢と希望をたっぷり詰め込み、今週まずは、自身のツアーデビュー戦でその足がかりを作る。