本部高校時代の同級生プロ、照屋佑唯智(てるや・ゆういち)と共に、公募で集まった小学4年から高校3年生までの参加男女54人に、上達のヒントを伝授した。
当初は、スタート前にプロ2人と参加ジュニアとのニアピン対決など楽しい余興が予定されていたが、この日の沖縄は土砂降りの雨。
きゅうきょ質疑応答タイムに切り替え、ジュニア大会は天候の回復を待ってティオフ。
進行が遅れた影響で、ホールアウトが日没ギリギリとなったが、プロ2人が試合中のジュニアと1ホールずつ回るラウンドレッスンも無事、終了。
賞金王と、夢のような1日を過ごしてみな大喜びだった。
昨年3月の初開催から2度目の実施。
自身のジュニア時代も地元出身の宮里藍さんらの活躍に、大いに刺激を受けた経験から自身の冠大会を発足し、今年も開催にこぎつけた。
「第1回の時よりも上手くなったな、と思うことが多かったです」と子どもたちの成長に目を細め、 「すごく良い球を打つなという子が増えたので、これからが楽しみ」。
いつか同じ舞台で戦う日を思って、今年もいっそう熱が入った。
本戦は、男子の部で與儀夢さん(東風平中学3年)が72ストロークで連覇を達成。
「球筋も違うし、躊躇なく狭いところに狙っていく感じが自分とは違うなと思いました」と賞金王の技に感心するのはもちろん、「一貴プロのように稼いで、自分もこういう大会を開きたいです」と、その生き方もお手本に。
また女子の部と、総合でもW優勝した玉城豪華さん (エナジックスポーツ高等学院2年)も、「比嘉プロが開催してくださったこの大会で優勝したかったので、良かったです」と喜び、感謝していた。
昨季、一昨年の賞金1位の資格で欧州・DPワールドツアーを転戦したが、シード獲得には至らなかった。
今年の出場資格は限定的にはなるが、昨年11月の開幕からまた、めげずに世界を飛び回る。
沖縄が誇る小さなキングの背中を、地元ジュニアも見つめている。
*身長158センチは、史上もっとも小さな賞金王の誕生でした・・・比嘉一貴プロフィール