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日本オープンゴルフ選手権 2024

「日本オープンは全ゴルファーの夢」歴代の賞金王たちがにらむ日本一の称号

JGA主催のゴルファー日本一決定戦で、歴代のJGTO賞金王たちが、奮闘している。
18、19年の今平周吾(いまひら・しゅうご)にとっては、地元埼玉でつかみたい初のタイトル。


まずは初日の2位発進(4アンダー)に、「完璧なゴルフができた」と、自負した。
また昨季賞金王の中島啓太(なかじま・けいた)にとっても今年は地元開催。



    欧州・DPワールドツアーは今が正念場だが、今年創立100周年を迎えるJGAのコーチ陣にサポートを受けており、是が非でも緊急帰国。
    初タイトルを主催者に献上しようと舞い戻った。

    予選ラウンドは、こちらもまた埼玉出身の石川遼とプレー。
    2日目も、早朝から多くのギャラリーを引き連れる。

    初日は前半7番で深いラフからの3打目で「空振り」を一度に2回も。
    2番でのボギー先行に続いてトリプルボギーを叩いた。

    「4オーバーまで行った時は焦りましたけど、みんなミスはしますし、目の前の1打に集中できた」と、後半9ホールは10番からの3連続バーディなど5アンダーで挽回。
    1アンダーの7位タイ発進にさすがの実力を見せた。

    今年3月の「インドオープン」で欧州初制覇。主戦場では残り少ない試合で、上位10人のPGAツアーの出場権に賭けている。

    世界を股にする昨季賞金王を、一昨年の賞金王は頼もしく見つめる。
    比嘉一貴(ひが・かずき)も22年の賞金1位の資格で欧州・DPワールドツアーを回ったが、シード権の確保には至らなかった。




        やはり、22年賞金2位の資格で共に転戦した星野陸也(ほしの・りくや)も今年2月の「カタールマスターズ」で優勝を飾っており立て続く一報にも「(中島)啓太や、(星野)陸也はその力を持っている」と、比嘉は驚かなかった。

        「妥当だと思ったし、僕にはできないゴルフができるから、向こうでも活躍できる」と、むしろ納得しかなかった。

        「自分は2人のようなゴルフはできない」と認めるが、諦めてはいない。

        「できないなら、できるゴルフをやればいい」と、昨シーズン終盤は、なんとか対応し始めたところで終戦。

        「最初は苦労しましけど予選通過もできるようになってきて、求められるゴルフができるようになってきたな、と感じていたときにシーズンが終わってしまった」と、悔いを残して戻ってきた。

        「せっかくつかんだものを、このまま維持してまた欧州へ」と、今季は日本ツアーを軸に再挑戦をにらんでいたが、さしたる結果もないまま後半戦を迎えてしまった。

        「向こうで求められるゴルフを頑張って日本でやろうとすると、痛い目にあう。日本のコースって、こういうゴルフだったなと思って。やっと感触が戻ってきた感じ」と、ゴルフスタイルを日本仕様にシフトし始めたところで先週の「ACNチャンピオンシップゴルフ」で、今年2度目の3位タイを記録。

        一昨年の賞金王が、勝ち方を思い出しつつある。

        2016年の本大会では、尊敬する大学先輩・松山英樹の隣で、ローアマの表彰を受けた。
        「ナショナルオープン制覇は全ゴルファーの夢。また海外に挑戦する前に勝っておきたい、勝ちたいな…」。
        初日の3位タイ発進で、静かな闘志に拍車をかけた。

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