会場のほど近く、愛知県・瀬戸市で、小学校の低学年まで過ごした。
だから、名古屋の中日クラウンズと、このジョージア東海クラシックは、小さいころ から、ずっと憧れ ていたトーナメントだった。
今大会への初出場を果たしたのは、まだシード権もなかった２００１年のことだっ た。そのとき、3日 目に田中秀道と同じ組で回ったことが、丸山を大きく成長させるきっかけとなった。

そのころ、ドロー打ちを試みていた丸山だったが、「秀道さんの強烈なドローを間近 で見て、諦めがつ きました」。すぐにフェード打ちに切り替えて、球の安定性を磨くことに力を注ぐよ うになったのだ。
ちょうど2年たったいま、安定感はますます増して、打ち出し幅の狭い三好も「僕は 曲げずに飛ばすの が得意だから」と、苦にならない。「今日はフェアウェーをキープして、アイアンで 2オンさせていく ゴルフ」との言葉どおり、初日のフェアウェーキープ率もランク1位。こつこつと地 道にスコアを伸ば して通算4アンダー、2位タイ発進だ。

最近、尾崎健夫を顔を合わせるたびに、「まるやま〜、おまえってほんっと地味なや つだな〜」とから かわれるようになった。ものすごく飛ぶわけでもなく、そのプレーぶりには確かに派 手さはないかもし れないが、今年はトップ10入り6回、何度か優勝争いも繰り広げて賞金ランク12位。 健夫からの意地悪 も、それだけ注目されているという、何よりの証拠でもある。

「・・・『おまえは“ジミー丸山”だな』なんて言われているからね。たまにはパっ と、派手なことをや ってみたいな」。思い入れの強い今大会での初優勝をあげて、そろそろ先輩の口を封 じたい。

• 丸山 大輔
• 田中 秀道