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東建ホームメイトカップ 2018
あれから2年。永野竜太郎の心はいつも故郷と共にある
「明日(14日)でちょうど2年。2年前のこの大会の初日の夜が、最初の地震が起きた日でした」。
あの年、あの日は奇しくも同郷の重永亜斗夢と同組だった。「運命を感じた」と、2人で大地震に襲われた地元熊本を思って奮起。揃って上位フィニッシュしたことは、いまだ記憶に新しい。
「この大会には思い入れがあります」。
2年目の今年は初日から、好スタートを切った重永にも負けじとこの日は強い風が吹く中で、永野もアンダーパーを記録。
今週、タッグを組む名キャディ、杉澤伸彰さんの力も借りて、7番のパー4ではバンカーから5番アイアンで打った183ヤードの2打目をカップインさせるなど、あの日を翌日に控えて躍動した。
出身の益城町の復興は、まだ道半ば。
「去年の夏頃にやっと解体作業が終わって、ようやく新しく道も拡張されたところでいまだ大勢の方が仮設住宅で不自由な暮らしをされている。やっといろんな整理が出来てきて、熊本は本当にこれからなんです」。
あの日を忘れず、前を向く。
決勝ラウンドを前に、心に誓った永野である。