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2016年の新顔! 北川祐生(きたがわゆうき)も宮崎から羽ばたけ

4日目を過ぎた今年の宮崎合宿。今年4回目を迎えた「JGTOゴルフ強化セミナーin宮崎フェニックス・シーガイア・リゾート」は、18日から第1回目がスタートして、参加者たちの筋肉痛も、ピークを迎えた。

北川はこれが3度目の参加だが、廣戸聡一先生監修のトレーニングは今年から、シーガイアリゾート内のプール施設を使って行われる新メニューも加わって、ただでさえ悲鳴をあげる厳しさは、陸でやるにもつらいことを、水の中でもやらなければならないとあって、「どこが特にというよりも、どこもかしこも痛いです!」。

それでも、昨季大躍進の親友に負けじと、黙々と汗を流す。昨日20日に当ホームページでご紹介したチャレンジの星、森本雄(もりもとゆう)とは同級生なのだ。

「それと去年のチャレンジで、2位につけた秋吉もそうなんです」と、北川。昨季は、チャレンジトーナメントのシーズン最終戦「JGTO Novil FINAL」で、土壇場のどんでん返しを演じた2人の立役者である。2999円差で“賞金王”に輝いた森本も、森本に約4万円差からの逆転を許した賞金ランク2位の秋吉翔太も、「中、高(高時代)から知っている」。ジュニア時代から、一緒に戦ってきた大親友である。
「あの2人の活躍があったから、自分も頑張れたと思います」と北川は言う。一歩先ゆ一歩先行く2人を励みに、昨年12月のファイナルQTは、これまで6度の挑戦で、初めて来季ツアー前半期の出場権があるランク32位に食い込んで、初の本格参戦にこぎつけた。

頼もしい先輩の応援も北川の背中を押した。
年代はかぶっていないが、池田勇太は千葉学芸高校で、5学年上。「国体では勇太さんが成年の部、僕が少年の部で、顔を合わせれば“元気か”とか“頑張れよ”と、声をかけてくださった」。
昨年まで3期つとめた最年少の選手会長は、ジュニア時代から常に憧れの存在だった。

初めてクラブを握ったのは、9歳のときだ。練習場にいくお父さんについて遊ぶ中で、ゴルフの楽しさを覚えた。「僕は、小さいころから運動音痴で。野球もだめ、サッカーをやってもダメで」。唯一、長続きしたのがゴルフだったという。

「“音痴”だけれど、ゴルフだけはきわめてみたいと思うようになった」と、高校卒業と同時に現在は、所属コースでもある取手国際ゴルフ倶楽部(千葉県)で世話になり、プロ入りへの険しい道筋を探ってきた。

今年いよいよ尊敬する先輩や、同い年のライバルたちと、同じ舞台で戦えることになった。その背中に追いつく大きなチャンスを得て、トレーニングにもいっそう力が入る。
「今年も宮崎で、自分の体にあった正しい鍛え方を学んで、もっと強くなりたい」と、新シーズンを前に笑顔も明るい。

今週19日には、特別講師として駆けつけた尾崎直道に指導を受ける機会も得た。
「フィニッシュの位置とかをチェックしていただきました、しっかりとターゲットに向かって振り抜くように、と。人が見て、上手く見えるようなスイングを目指せと言われました」と、いかにファンを魅了するかにも徹底してこだわるレジェンドに、プロの美学を教えてもらって、いっそう気も逸る。
「今年まずは、出場権を確保出来るように。初シードを目指して頑張っていきたい」。
合宿4日目のこの日21日は、トレーニングの合間に、NHKアナウンサーの工藤三郎氏の“青空講義”で、模擬インタビューを通して、ファンの心をとらえる会見での受け答えについて学んだ。はてさて、この中から誰がいの一番に、V会見に臨めるか。
北川も我こそ輝く星になるために、仲間に混じって目下宮崎で奮闘中である。
  • JGTO理事で、ツアー通算16勝の鈴木規夫の模擬ショット!
  • 工藤氏の青空講義は、模擬インタビュー。プロゴルファーとして、魅力あるコメントとは・・・。仮想会見で夢も膨らむ!

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