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未来の子どもたちへ届け! 「栄和リサイクル スナッグゴルフ・熊本地震復興プロアマチャリティーコンペ」が開催(5月30日)
同クラブの東コースの特設会場で、6月4日・土曜日に行われる「第13回スナッグゴルフ対抗戦・茨城A地区予選会」は「全国大会」の出場権をかけた夢舞台。
その開催を間近に控えた5月30日。ツアープレーヤーたちが、子どもたちの健闘を願って、会場近隣の石岡ゴルフ倶楽部に集結した。
「栄和リサイクル スナッグゴルフ・熊本地震復興プロアマチャリティーコンペ〜未来のこどもたちへ〜」は、最初のタイトルにもあるとおり、栄和リサイクル株式会社の金城虎一・代表取締役社長が当初、スナッグゴルフを通じた子どもの人格形成や、マナーや礼儀の習得、また何よりも「ゴルフは自分自身が審判である」という特性に感銘を受けて、2012年よりスタート。
「スナッグゴルフの素晴らしさを少しでもたくさんのみなさんに知っていただきたい」と、年々規模を拡大して今年も、2年連続3度目の開催にこぎつけた。
金城社長の心意気を知って、今年も大挙して駆けつけたツアープレーヤーの面々は昨年大会からコンペのあとの表彰式で実施しているチャリティオークションに、ファン垂涎の愛用品を持ち寄り、少しでも多くチャリティ金を集めようと、大ハッスル・・・!
金城社長とともに、開催に奔走した2人のツアープレーヤーも、目を細めた。「実は発足当初は不安もあった」と打ち明けたのは韓国のベテラン、S・K・ホだ。日本でのチャリティ活動は、SKにとっては最初の一歩を踏み出すには、ちょっとした勇気が要ることだったという。
「僕らが良いと思っていても、他の人たちがどう受け取るか。誰かを助けたいという気持ちはあっても、反応が悪いとやっても意味がないのかな、とか。色々考えたりもした」と、日本で活躍する海外勢という立場から、周囲の目が気にかかったこともあった。「でもそれは結果的に余計な心配でした。僕らが考えている以上の気持ちで皆さん受け取ってくれて、今は思いきって挑戦して良かったなと思っています」とSKは振り返る。
最初は、スナッグゴルフの活動資金のチャリティ金を募ろうと、主に韓国勢の有志で細々と起ち上げたこのコンペも、年々支援の輪が広がり、今年もブレンダン・ジョーンズをはじめとする豪州勢や、日本からは星野英正や、先週はチャレンジトーナメントの「FIDRA Classic 」で優勝を飾ったばかりの上井邦裕が“2週連続V!! この日のコンペでも勝利を飾って大会に花を添えた。
アマチュア枠からは金メダリストの柔道家・吉田秀彦氏も参加して、盛り上げてくださった。
もうひとりの“発起プロ”でもあるI・J・ジャンも、このチャリティ精神の一環として、昨年は福島県の小学校を訪問したり、震災を受けた子どもたちを見舞ったりする活動の中で、むしろ自分たちが勇気をもらっていることに気づいたりもした。
「去年、初めてスナッグゴルフを教えに行ったのですが、子どもたちが真剣に取り組む姿を見てとても良い“気”をもらった。おかげで訪問の翌週の、中日クラウンズで優勝することが出来た」とそれをきっかけに、子どもたちと結ばれた強い絆を今もツアーで戦う原動力にしている。
2人の先輩プロの行動力に突き動かされた金亨成(キムヒョンソン)も、「こういう形で日本の子供たちのために何か出来ること、サポートすることが嬉しい。今後も機会があれば100%参加したい」と、その精神は後進たちにも着実に引き継がれている。
今年は4月に発生した熊本地震の復興支援を呼びかけるタイトルも新たにつけた。大人たちが手をさしのべるべき子どもは全国にまだまだたくさんいる。「これをきっかけに、僕ら海外選手もいろんなところで役に立っていきたんです」と、SKもジャンも声を揃えた。「僕らの思いが子どもたちや、今大変な思いをされている熊本の人たちにも伝わってくれたら」。
プロアマ戦の表彰式ではそんな思いを一杯に詰めたチャリティ金212万3000円が、このコンペの後援をつとめる我々一般社団法人 日本ゴルフツアー機構(JGTO)のスタッフに託され、スナッグゴルフの活動支援とともに、その一部を熊本地震の復旧支援金として、役立ててもらうことになっている。
<主な出場選手>
文景俊、B・ジョーンズ、A・ブランド、D・オー、宋永漢、金亨成、星野英正、S・K・ホ、I・J・ジャン、黄重坤、W・J・リー、J・B・パク、上井邦裕、H・W・リュー、H・リー、K・T・ゴン、S・ハン、Y・E・ナン、朴相賢、朴一丸、趙炳旻、周興喆(順不同)
※当初、記事の中に誤りがございました。お詫びして訂正いたします。