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松山英樹が5位タイで最終日へ

風がやんだ。柔らかな日差しが降り注いだ。3日目のロイヤルバークデールは、絶好のムービーングデーとなった。4番でのボギー先行に、速報ボードにちらっと目をやった松山。「スコアを伸ばしていかなきゃ厳しい」と、たちまち反撃に転じた。

5番のパー4で、ワンオン成功。すぐに取り返すと6番でアンダーパーに戻した。7番では3メートルを沈めて、3連続バーディを奪った。
通算2アンダーで、前半を折り返した。

「ショットがちょっと、思うようにいかない。苦しかった」。右のラフに入れる場面が続いた。「フェアウェイから打てていないので仕方ない」と、ややもたつく背中に「ゴー、ヒデキ!」。

世界ランク2位で乗り込んできた。「今までと違って呼ばれることが増えた」。週末のリンクスコースでも、その認知度は格段に上がっていた。「びっくりした。嬉しかった」とショットの不振をパットで補いながら、歓声に応えた。

14番で、左奥から下りフックの2.5メートルを沈めた。
17番は寄せきれなかった6メートルのバーディパットも決めた。18番の長いバーディトライも惜しかったが、通算4アンダーは5位タイで、いよいよ迎える最終日。
スピースとの差は7つ。
「明日は、ビッグスコアが必要」と、ラウンド後はすぐに練習場に居座った。
「今のショットじゃ苦しい」と、黙々と球を打った。

ジャパンゴルフツアーメンバーのチャン・キムは67で回って7位タイ。

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