早朝から、大勢のギャラリーを背負って出た。ティオフの1番で、我慢しきれなかった方のくしゃみと、ショットのタイミングがもろに重なっても平然と、快打でスタートした。

「選手会長と、回らないと僕にはあそこまでたくさんギャラリーはつかない。その中でやれるというのは、僕にも励み」と初日から、石川との同組にも感謝しかなかった。
「僕にも応援を頂いて、良いスコアで回れた」。
おかげで4アンダーと、上々のスタートが切れた。

最終ホールは、大ギャラリーの中で、08年の石川ばりのウォーターショットも披露した。
2打目は、手前の池に転がり落ちた。浅瀬からリカバリーの3打目は、派手な水しぶきを上げて1ピンについた。
ピンチからのバーディ締めに石川からも、喝采を浴びた。

今季序盤は関西オープンで、通算3勝目を飾って賞金1位でツアーを引っ張ったが「最近はショットがあまり調子が良くない」と、現在は同6位に後退。

久しぶりの好発進も「ここ1日、2日ですぐに治ることではない。あんまり考えずに近くまで運んでアプローチ、パターでゴルフを、スコアを作っていく感じになると思う」。
この日は思惑どおりに「チャンスについたところで、ボコボコ入ってくれた」。
名物の高速グリーンでこそ、持ち味を生かしたゴルフができそうだ。
先週のブリヂストンオープンは、弟弟子の清水大成さんが2年連続のベストアマチュアを獲得。
女子アマ界では、やはりベースボールグリップの後藤未有さんが、日本女子オープンでローアマチュアに輝いた。
「みんなが結果を出してくれれば僕としても嬉しいですね」。
篠塚武久コーチの教え子が次々と活躍する中、兄弟子として再び存在感を出したい。

• 時松 隆光
• 清水 大成
• 篠塚 武久