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ISPSハンダマッチプレー選手権(3回戦〜決勝) 2018

不戦勝の1日

へこむ竹谷(左)、ラッキーな沖野(右)この運を生かしたい!!
7月の2回戦では仲良く勝利を持ち帰って、笑顔でクラブハウス前で落ち合った“広島県人会”の2人。この日5日の3回戦は明暗を分けた。
金庚泰(キムキョンテ) に5&3で負けた竹谷佳孝。悄然とうなだれる横で、笑顔の沖野克文。確かに、勝つには勝ったが“不戦勝”。
戦わずして、4回戦に進む。

対戦相手のチャン・キムが欠場すると知ったのは、前日4日。新幹線の中だった。
先週は中四国オープンから、その足で10月の日本オープンの予選会に向かったのだが西日本会場の、2日目の最終日が台風21号の影響で中止。ダイヤが麻痺する直前の朝7時半に飛び乗った車中で、知人からのメールを受け取った。
「“3回戦おめでとう”って・・・何のこと?」。
JGTOのネットを開いて、やぐらに「不戦勝」の文字を見つけたのだった。
「ラッキーという思いと“こんなんで(勝って)ええのん?”という気持ち」。
複雑な心境も、先月の1、2回戦を順当に勝ち上がってきたからこそ得たチャンスである。

「腰もちょっと痛かったし良い休養をもらったと思って。せっかく頂いたチャンスを生かしたい」。
この日5日は、最終マッチの片山VS藤島のうしろについて、練習ラウンドもひとり、きっちり済ませておいた。
とにもかくにも3回戦突破で、すでに賞金450万円は確保が出来た。ファイナルQTランク45位から初シード入りを目指す今季、ここから正念場。
「明日から死にものぐるいでやりたい」。
不戦勝の男は改めて、決死の思いで5日、正岡竜二との4回戦に挑む。

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