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【1R】鍋谷太一が6アンダーをマークし、単独首位発進!

暖かい陽気に包まれた練習日から一変、朝から降り始めた細かい雨が、時には激しくなり、穏やかにそよいでいた風も、時折強く吹いてみせたり。まるで風雲急を告げるサバイバル戦を予感させる天候となったファイナルQT初日。

東アウトコース、午前7時50分の第1組でティオフした21歳の鍋谷太一が、6バーディ・ノーボギーの66と会心のゴルフで、この日一目散に駆け抜けて、そのまま単独先頭でフィニッシュとなった。

開口一番「ノーボギーなんて、いつ以来だろう? 今年のツアーでも出していないと思うし、プライベートでも(ここ最近)ないと思う」と、うれしさを噛みしめて話してくれた鍋谷。「雨の中でしたが、かえって集中しやすかった。60台で回れればいいと思っていたので、上出来です」。

スタートホールでおはようバーディを決めると、前半は7、8番と、パー5をすべてバーディ。しかし、20分ほど時間が空いて迎えた10番でピンチが訪れる。ティショットを林に打ち込み、2打目は斜めに出すだけ。しかし、110ヤードくらい残った3打目を見事1ピンにつけてパーセーブでしのいだ。

「ここでまた冷静になれた」と、その後は13、15番と再びスコアを伸ばし、最終18番もバーディフィニッシュ。ショットはそれほど良くなかったそうだが、アプローチの寄せも決まり、後半は11パットでおさめるなど、パッティングも冴えた。

今シーズンはレギュラーツアーで過去最多となる15試合に出場し、予選通過は9試合。獲得賞金もキャリアハイとなったが、賞金ランキングは92位と、シード獲得には及ばなかった。

「(一年間やって)少しは成長したと思いますが、自分はまだ優勝したり、そういうレベルにはない。練習に甘さがあったり、もっと突き詰めていかないと」と反省点も忘れない。

「自分のことを一番知っているし、心強い」と、コーチである父と二人三脚で挑むファイナルQT。いの一番に飛び出し、勢いそのままに先頭ゴールを駆け抜けてしまうかもしれない。

ファイナルQTの成績、ペアリングは『QTホームページ』でご覧いただけます。

【予選】2017年11月30日(木)〜12月3日(日) 4日間 セントラルゴルフクラブ 東コース・西コース(茨城)

【決勝】2017年12月04日(月)〜12月5日(火) 2日間 セントラルゴルフクラブ 西コース(茨城)

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