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青木功が福島県知事を表敬訪問
また、15回目を迎える「スナッグゴルフ対抗戦JGTOカップ全国大会」は、その前週の7月16日に今年もまた同NASUコースで開催されることが決まっており、この2つの一大イベントを1ヶ月後に控えた6月26日、JGTO会長の青木功は主催者のみなさんと共に、福島県庁を表敬訪問した。
トーナメントは今年4回目を迎えるが、まだ地区競技だった前身の「福島オープン」から数えれば、実は23回目という歴史と伝統がある。
ゴルフで地元をさらに盛り上げていこうという気運が高まりつつあった矢先に、あの未曾有の大災害は起きた。当時は大会そのものの存続も危ぶまれただけに、震災復興をも合い言葉に立ち上がった関係者のみなさんの思い入れには、相当なものがある。
青木がJGTO会長に就任したのは昨年だがこの大会が、どれほどの苦労とみなさんの努力の上にあるかを痛いほど、知っている。
「人間、苦しいときも哀しいときもあるけれど。それが笑顔のひとつで癒やされることってあるじゃない? それが、たとえ一瞬でも」。
自分たちもゴルフを通して、みなさんとその一瞬が作れたら。今年も大会を見に来て良かったと、1人でも多くの方に笑顔で帰っていただけたら。
「そしてまた来年も見に来ようと思っていただけたら。ゴルフで県民のみなさんを勇気づけたい。選手たちもまた、そんな県民のみなさんがおられるから頑張ろうと思える」。それを毎年、地道に繰り返していけば、一瞬の笑顔もいつか、永遠に続くようになるかもしれない。
青木のささやかな望みである。
「でも1人じゃできないんですよ」と、青木はこの日の会見で、力説した。「県も、主催者も、ギャラリーのみなさんも、そして選手も僕も。みんな一緒に力を合わせて盛り上げていきたいんですよ」。
この大会でこそ、就任2年目の今年、掲げたJGTOのスローガン「共に歩む」の精神を、まっすぐに貫きたいと考える青木は県庁でも「一緒に頑張って行きましょう」と、気さくに呼びかけ内堀雅雄・県知事を喜ばせた。
大会週には、今季国内開幕戦から始めた写真撮影可能エリアの設置はもちろん、練習日の選手とファンとの交流会など、計画中のプランを打ち明け県知事の関心を誘った。
県知事自身も「プロを間近で見られる素晴らしい機会であり、若年層がゴルフへの親しみを持つ大切な機会」と、大会への惜しみないご協力を約束してくださった。
先月、初挑戦の全米オープンで、決勝ラウンドに進んだ小平智は、14年大会の初代チャンピオンである。
2回目の15年は、ベテランのマークセンがホストVを達成した。
昨年は、若い時松隆光が圧勝のツアー初優勝を飾った。さあ、今年はどんなドラマが誕生するか。
大会は、地元のみなさんにも確実に浸透しつつあり、「時松が連覇を達成するか、小平や、マークセンがまた勝つのか。4回目の今年はきっと皆さんにもお気に入りの選手が出来て、彼らがいかにコースを攻略するか。成長のあとなども楽しみに、コースにいらして頂ければありがたい」。
大会主催の福島中央テレビの緒方太郎アナウンサーによると、出場選手たちのプレーはもちろんだが、その合間の青木との触れあいを、楽しみにしておられる地元ファンの方々が、本当にたくさんおられるという。
これには世界のアオキもたちまちエビス顔で「僕は解説者として、みなさんをお待ちしております!」。
当日の中継ブースでも、胸いっぱいのゴルフ愛を熱く語るつもりだ。